フッと思い出す
幼稚園の頃
あの当時、昭和40年代では珍しく3年保育だったから3歳になったばかりで通っていた
母は大丈夫だろうか?
3歳になったばかりでと心配だった
(母がよく言っていた)
そんな母の気持ちとは裏腹に
毎日楽しそうに幼稚園に行く私
遊ぶのが大好きだったから
風邪引いて熱があっても幼稚園の制服に着替えようとする
今日は駄目よ、お休みだからね
って言われるまで幼稚園に行く気満々な私
(覚えてないけど、母が言っていた)
ただ記憶にある事がある
幼稚園から帰って来るとオヤツがあった
母が戸棚から出してくるオヤツ
チョコレートとかの食べ物の他に
駄菓子屋で売っている小さなおもちゃ付き
母は洋裁の仕事をしていた
お仕事している時は静かにしてなくっちゃって
思っていた
ある時、母は洋裁の仕事で忙しそうにしていた
幼稚園から帰って来た私に母は
オヤツあるから自分で出して食べなさいと
小さな私には届かない高い場所
取れないよーと言う私に
椅子を持ってきて取りなさいと
椅子をヨイショと休みながら運んでオヤツを取り出した
小さな私には重い椅子
その時は、お手伝いって言葉も分からなかっただろう
でも母の為になった、役に立てたって言う感じ
があった
これが初めての
大人になって行く瞬間だったのかも成長の過程で何度もあるでしょう
STEP BY STEP
一歩一歩
今思えば、小さな事
その時は気づかなかった
少しずつ大人になる過程だって事
小さな体、気持ちには
何か胸の中が熱く大きくなるような感じだけがあったなー