監督:ヤコブ・ゴールドヴァッサー
脚本:ハイム・マリン
撮影:ボアズ・イョーナタン・ヤーコヴ
音楽:ダニエル・サロモン
出演:ネヴォ・キムヒ、ドヴ・グリックマン、エヴェリン・ハゴエル、エリ・エルトーニョ、ヤフィット・アスリン、ドロール・ケレン、オシュラット・イングダッッシュ、スハイル・ハダッド
原題:שרוכים
英題:Laces
2018年/イスラエル/103分
評価:★★★★★★★☆☆☆
これは、知的障害者の息子が、腎臓移植の必要な父親に、自分の腎臓を提供しようとした実話にヒントを得て作られた物語ですね。
母親を交通事故で失くし、30年前に自分たちを捨てて出て行った父親と息子が一緒に暮らすことになるという話で、初めのうちはお互いに嫌々暮らし始めるんだけど、次第に親子の情が芽生えて来るというもの。
ちなみに、実話の方は、息子の意思表示には責任能力がないということで、腎臓提供は出来なかったらしいんだけど、本作では初めは却下されたものの、やがて息子の訴えが認められるという話で、障害者の人格も尊重すべきというテーマが込められているような感じでしたね。
少し出来すぎの感のある話には違いなかったけど、母親の元で甘やかされて育って来たと思われる息子の成長物語みたいなところもあって、実際の障害者やその家族などにも、夢や希望を与えてくれるような作品になっていたんじゃないかと思いました。