監督:三木孝浩
原案:ソン・イルゴン、ノ・ホンジン 『오직 그대만』
脚本:登米裕一
撮影:小宮山充
音楽:mio-sotido
主題歌:BTS(防弾少年団) 『Your eyes tell』
出演:吉高由里子、横浜流星、風吹ジュン、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳、奥野瑛太、般若、森矢カンナ、三船海斗、坂ノ上茜、町田啓太
2020年/日本/123分
評価:★★★★★★☆☆☆☆
これは韓国映画『ただ君だけに』のリメイクのようだけど、オリジナルは未見でしたね。だけど、予告編を観ただけでだいたいのストーリーが分かってしまうような感じで、あんまり見に行く気はしなかったんだけど、今月いっぱいの無料券が余っていたので見に行って来ました。
チャップリンの『街の灯』をモチーフに、交通事故で視力を失った女と、暴力団とも付き合いのある訳ありキックボクサーとのラブストーリーを描いたもので、やはりほぼ予想通りの話だったけど、全く予想していなかった部分は、いかにも作り話のようなあり得なさで、その皮肉な運命に驚くよりも、ちょっと白けちゃいましたね。
それでも、やはり極真空手をやっていたという横浜流星のアクションの切れはさすがだったし、吉高由里子もいつもながら普通に可愛かったし、初めは乙羽信子かと思ってしまった風吹ジュンや、その他の脇役も安定の演技で、なんとかキャストの力で保っていた作品という感じでした。
途中のお涙ちょうだい演出には全く泣けなかったけど、ラストシーンは、『街の灯』ほどの劇的さはなかったものの、それでもやはりホロリとさせられて、後味は悪くなかったかな。
主題歌が、全米ヒットチャートを制して話題のBTSだったというのも、偶然だけどタイムリーでした。個人的にはこういう歌声はあんまり好きじゃないんだけど、その中性的なところが、幅広いファンに受けているのかも知れませんね。