監督:バート・スターン、アラム・アヴァキアン

脚本:アーノルド・パール

撮影:バート・スターン、コートニー・ヘィフェラ、レイ・フェアラン

音楽:ジョージ・アヴァキン

出演:ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オディ、マハリア・ジャクソン、ジェリー・マリガン、ダイナ・ワシントン、チコ・ハミルトン、ジョージ・シェアリング

原題:Jazz on a Summer's Day

1959年/アメリカ/86分・ドキュメンタリー

公式サイト

評価:★★★★★★★★☆☆


1958年の第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルを記録したドキュメンタリー。ニューポート・ジャズ・フェスティバルというのは、現在もなお毎年夏に開催されている音楽祭だけど、本作はジャズの全盛期だった1950年代のフェスティバルの模様が描かれているということで、何度もリバイバル公開されている作品ですね。


1958年というと私が生まれた年だし、私もそれほどジャズには詳しいわけでもないので、ほとんど知らないアーティストばかりだったけど、さすがにルイ・アームストロングやセロニアス・モンクの名前ぐらいは知っていたし、当時売り出し中だったロックンロールの元祖チャック・ベリーなども出演して、まだカラーテレビも普及していなかったような時代に残された貴重な記録映像でしたね。


チャック・ベリーも出ていたように、必ずしもジャズばかりというわけではなく、誰だったかがバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏している映像もあったけど、煙草を吸いながらチェロを演奏していたのは、それだけでジャズっぽい雰囲気になるものだと思いました。


他では印象的な女性ボーカルが多く、アニタ・オディやダイナ・ワシントン、さらに太っているのでテレビ全盛時代ならビジュアル的に受け入れられなかったかも知れない、ビッグ・メイベルやマハリア・ジャクソンのパワフルな歌声にも感動させられましたね。


それから、聴いている観客の様子なども映し出されるんだけど、当時のエレガントなファッションなども見どころでした。個人的には、ジャズというのは酒を飲んで酔っ払いながら聴く音楽というイメージがあって、本作を観ながらも飲みたくなって来たんだけど、当時は結構上流階級の人達などもジャズを聴きに来ていたのかも知れませんね。