監督:石立太一
原作:暁佳奈
脚本:吉田玲子
撮影:船本孝平
音楽:Evan Call
出演(声):石川由依、浪川大輔、子安武人、木内秀信、戸松 遥、内山昂輝、遠藤 綾、茅原実里、水橋かおり、佐藤利奈、諸星すみれ
英題:Violet Evergarden: The Movie
2020年/日本/140分・アニメーション
評価:★★★★★★☆☆☆☆
私はアニメは苦手なんだけど、これはかなり評判が高いようなので、どんなものかと思って見に行ってきました。不幸な事件のせいですっかり有名になった京都アニメーションの制作作品だけど、画作りのクオリティの高さは印象的でしたね。手の込んだ美しい背景画像とか、まるで実写映画のような構図やカット割りなど、演出も良かったと思うし、泣けるシーンなどもあって、たしかに評判の高さは分かるような気がしました。
だけど、肝心のストーリーがそれほど面白くなかったかな。かつて手紙の代筆業をやっていたヴァイオレット・エヴァーガーデンという名前の女の子を主人公にしたラブストーリーなんだけど、彼女はヒューマノイドか何かなのか、本作の中では全く説明がなかったので、モヤモヤが残ってしまった。その前の時代には戦争があり、そこで戦闘兵器として使われていた彼女が両腕を負傷してしまったらしいんだけど、その戦争がどんなものだったのかもよく分からず、残ったものはベタな難病もののお涙頂戴ストーリーと、少女マンガチックなラブストーリーだけ。原作やテレビアニメを知っている人ならもう少し楽しめるのかも知れないけど、初心者の私としては、この世界観に入り込むのはちょっと難しかったかな。
かといって、原作を読んでみたくなったとか、テレビアニメも観てみたくなったとかいうこともないし、やはり私はアニメは苦手なのかも知れませんね。(^^;