昨日、奈々ちゃんの記事を書いたら、私のブログにしては異例のアクセス数があったようで、やはり彼女に関心を持っていた人は多かったようですね。

 

 

でも、私のブログを読んでいる人には、彼女のことを全く知らなかった人も多いと思うので、一応少し紹介しておくと、これは今年の4月に毎日新聞に載った記事の抜粋だけど、彼女はこのようなことをやっていました。(新聞には実名で載っていたけど、ここでは匿名にしておきます。)

 

いじめ:悩み伝えるシール 「心のヘルプマークに」

 

暗いシールスペシャル(上)と天気で心を表現するためのシール(下)。▲▲さんがデザインを担当し、○○さんと共に商品化した。

 

どうしよう、苦しい。もう限界--。人知れず悩んでいるのなら思い詰めず伝えてほしいと、いじめを受けた経験を持つ10代の女の子2人が心の叫びを表現したシールを作り、インターネットで販売している。「『心のヘルプマーク』として小中学生や同世代の人に役立ててほしい。内臓の病気など目に見えない障害がある人が援助を求めていることを知らせるヘルプマークのような存在に育てば」と願っている。

 販売を企画したのは○○奈奈さん(17)。ブログを通じて知り合った▲▲さん(18)のイラストに見ほれ、シール作りを打診。一緒に実現させた。

 2人には共通点があった。発達障害があり集団生活になじめなかった▲▲さんは、高校でいじめられ学校から足が遠のいていた。その経験をブログにつづり「苦しい、学校へ行きたくない」と発信していた。同じようにいじめに苦しみ高校を退学した○○さんはそのブログを見て、▲▲さんに「少しずつひかれていった」という。

 ○○さんは自身の経験から「いじめられている自分をかっこ悪いと思い、そのことを認めたくないし、親には心配されたくない。でも一人では抱えきれなかった」と振り返る。そして「言葉で伝えられない思いを、ぺたっと貼れるシールで表現できれば少しは和らぐかも」とシール作りを思いついたという。

 ○○さんは芸大生からイラストなどを学び、▲▲さんがブログにアップしていたイラストのデザインを加工。2人で試行錯誤を繰り返しながら2月、ネットにシールショップ「Moody Shop」を開いた。「ネクラ女子」をコンセプトに、心と体のお天気手帳(600円)▽心のお天気シール(180円)▽「苦しい」ときのシール(220円)などを取り扱う。

 シールはノートやパソコン、携帯電話など身の回りの物に貼ってもらうことを想定している。

 ○○さんは「将来は学校や塾、保健室に当たり前のように置いてあり、誰もが自由に手に取れる環境にしたい」と意気込む。▲▲さんは「つらい時ってなかなか周りに言い出せない。シールを見て声を掛けてくれる人がいるといいな」と語った。

 

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と、この記事を読む限りでは、彼女たちが自主的に活動していたように思えるんだけど、どうやらそうではなかったようで、奈々ちゃんのお姉さんの話によると、奈々ちゃんの能力の高さに目を付けた某予備校の先生が、彼女を利用してやらせていたらしい。こうして新聞にも載ったことで注文が殺到して忙しくもなったし、それにこの程度の可愛らしいシール作りで済めば良かったんだけど、自分が書いた本の表紙のデザインまでさせるようになり、東大を目指していた奈々ちゃんは受験勉強をする暇もなく、まさにもう限界という声を上げていたにも関わらず、無理矢理やらせていたみたいで、それがこのような悲劇を生んでしまったという経緯のようです。

 

この先生は、テレビにも出たことのあるような少しは名の知れた先生らしいけど、予備校講師というのは教科を教える技術は優れていても、生徒のメンタルケアなどには全く無知だったのかも知れませんね。毎日のように更新されていた彼のブログも、さすがにここ2,3日は更新が止まっているようで、今後どのような責任を取るつもりなのかが問題になりそうだけど、済んでしまったことを責めてもしょうがないので、彼女の死を無駄にしないように、真摯に向き合って前向きに進んでいって欲しいと思っています。

 

 

 どうしよう、苦しい。もう限界--。人知れず悩んでいるのなら思い詰めず伝えてほしいと、いじめを受けた経験を持つ10代の女の子2人が心の叫びを表現したシールを作り、インターネットで販売している。「『心のヘルプマーク』として小中学生や同世代の人に役立ててほしい。内臓の病気など目に見えない障害がある人が援助を求めていることを知らせるヘルプマークのような存在に育てば」と願っている。

 販売を企画したのは谷川奈奈さん(17)。ブログを通じて知り合った小池優佳さん(18)のイラストに見ほれ、シール作りを打診。一緒に実現させた。

 2人には共通点があった。発達障害があり集団生活になじめなかった小池さんは、高校でいじめられ学校から足が遠のいていた。その経験をブログにつづり「苦しい、学校へ行きたくない」と発信していた。同じようにいじめに苦しみ高校を退学した谷川さんはそのブログを見て、小池さんに「少しずつひかれていった」という。

 谷川さんは自身の経験から「いじめられている自分をかっこ悪いと思い、そのことを認めたくないし、親には心配されたくない。でも一人では抱えきれなかった」と振り返る。そして「言葉で伝えられない思いを、ぺたっと貼れるシールで表現できれば少しは和らぐかも」とシール作りを思いついたという。

 谷川さんは芸大生からイラストなどを学び、小池さんがブログにアップしていたイラストのデザインを加工。2人で試行錯誤を繰り返しながら2月、ネットにシールショップ「Moody Shop」(https://moodyshop.kawaiishop.jp/)を開いた。「ネクラ女子」をコンセプトに、心と体のお天気手帳(600円)▽心のお天気シール(180円)▽「苦しい」ときのシール(220円)などを取り扱う。

 シールはノートやパソコン、携帯電話など身の回りの物に貼ってもらうことを想定している。

 谷川さんは「将来は学校や塾、保健室に当たり前のように置いてあり、誰もが自由に手に取れる環境にしたい」と意気込む。小池さんは「つらい時ってなかなか周りに言い出せない。シールを見て声を掛けてくれる人がいるといいな」と語った。