
原作:モリー・ブルーム
出演:ジェシカ・チャスティン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ、ジェレミー・ストロング、クリス・オダウド、J・C・マッケンジー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ビル・キャンプ
原題:Molly's Game
2017年/アメリカ/140分
評価:★★★★★★★☆☆☆
オリンピック候補のトップアスリートから転じ、26才にして世界一高額な賭け金のポーカーゲームを主催するようになったモリー・ブルームの伝記映画ですね。
彼女はスキーのモーグルで全米3位になったこともある選手だったけど、オリンピック選考会の試合中の怪我で選手生命を絶たれる。その後ロサンゼルスに移住し、アルバイトで始めたナイトクラブのウェイトレスから、縁があってVIP専用の闇ポーカーゲームのセッティングの仕事に関わるようになり、やがて顧客を引き連れて独立するものの、違法行為で告発され財産も没収されてしまうという話。
それで文無しになったようだけど、もし顧客の名前をすべて明かせば、懲役刑も免れ、没収されたお金も返還されるという検察側の条件も蹴って、顧客のプライバシーを守った倫理観の高さは、トーニャ・ハーディングとは正反対でしたね。
それでも、本作の原作となった自伝を出版し、こうして映画化もされたので、またお金が入って来るようになったものと思われるし、まさに波瀾万丈の人生を送って来た人のようで、詳しく原作も読んでみたくなりました。
映画の中では、セレブたちは匿名なのでいまいち凄さが伝わって来ないんだけど、マイケル・セラが演じているXのモデルは、どうやら当時『スパイダーマン』で人気絶頂だったトビー・マクガイアだったようですね。さらに常連客の中には、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ベン・アフレックなどの人気スターや、大リーガーのアレックス・ロドリゲス、ラッパーのネリーなど、まさに超大物が集まっていたようで、そういう名前を聞くと世界一賭け金の高いゲームだったというのにも納得すると思います。
アメリカの法律は良く分からないけど、どうやら賭けポーカーをやること自体は違法ではなさそうで、その場を提供するのもOK。ただ賭け金から手数料を取ると違法になるらしく、モリーも初めは合法的にやっていたものの、どんどん賭け金が吊り上がり、一晩で1億円以上も負けるような客も出て来るようになると、貸し倒れのリスクも高まって手数料を取るようになったということ。ただ、それは手数料収入で儲けている証券会社などとやっていることは変わらないわけで、それを考慮した裁判官の温情判決も立派でした。
映画なので、果たしてどこまでが事実かは知らないけど、ジェシカ・チャスティンの好演もあって、フィクションだとしても結構面白く観れた作品でしたね。
