監督、脚本:ミヒャエル・ハネケ
撮影:クリスティアン・ベルガー
出演:イザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニャン、マチュー・カソヴィッツ、ファンティーヌ・アルドゥアン、フランツ・ロゴフスキ、ローラ・ファーリンデン、トビー・ジョーンズ
原題:Happy End
2017年/フランス、ドイツ、オーストリア/107分
評価:★★★★★★★☆☆☆
観た人を不快にさせる鬼才ミヒャエル・ハネケ監督作品ですね。冒頭から何の説明もなく、いきなりスクリーンを縦長に切り取ったスマホの画面が表れて、少女の就寝前の様子をチャット付きで撮影している映像が映し出され、観客に考えさせるような演出。続いてハムスターの映像になり、どうやら少女がハムスターを実験台にして、うざい母親に薬を飲ませて殺そうとしたらしいことが明かされるショッキングなスタートで、早くも不快になる人が現れそうな感じでした。(笑)
これはどうやら2005年に静岡県で起きた、女子高生によるタリウム母親毒殺未遂事件をモデルにしたようで、このタリウム少女の場合は発達障害を抱えていたようだけど、本作の少女は両親が離婚したことによる人間不信が、心の闇を作る原因になったのかも知れませんね。
それで、少女は再婚している父親の元に引き取られるんだけど、その父親や同居している祖父、伯母、及びその息子も、様々な問題を抱えているという内容で、祖父役のジャン=ルイ・トランティニャンは、前作の『愛、アムール』で、認知症の妻の首を絞めて殺してしまった設定をそのまま引き継いでいて、それを悔いて自殺を図ろうとする。最後は入水しようとする祖父を少女がスマホで撮影するシーンで終わるんだけど、それで『ハッピーエンド』というタイトルも笑えてしまうし、現代の希薄になった家族関係を風刺したブラック・コメディといった感じの作品でした。
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