監督:ケネス・ブラナー

原作:アガサ・クリスティ

 


脚本:マイケル・グリーン

撮影:ハリス・ザンバーラウコス

出演:ケネス・ブラナー、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、ジョシュ・ギャッド、レスリー・オドム・Jr、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー

原題:Murder on the Orient Express

2017年/アメリカ/114分

公式サイト

評価:★★★★★★☆☆☆☆

 

アガサ・クリスティの名作の映画化。イスタンブールからヨーロッパへと向かうオリエント急行の列車の中で起きた殺人事件の犯人を探す謎解きミステリーで、その意外な結末が名作の名作たる所以なんだけど、僕は1974年版の映画も観ているし、原作も読んだことがあって結末はよく知っているので、どうしても面白さは半減してしまいますね。

 

原作にはないアクションシーンを付け加えたりもして、工夫を凝らしてはいるんだけど、その分キャラクターの紹介がおざなりになって、ゆっくり推理を楽しめないところもあって一長一短。1974年版と比べるとキャストや衣装やセットなどの豪華さも落ちる感じだったし、あまり成功したとは言えない作品だったかも知れませんね。

 

シェイクスピア俳優のケネス・ブラナーが監督、主演ということで、もう少し俳優の演技を重視した演出になるんじゃないかとも思っていたんだけど、その点でも1974年のシドニー・ルメット版の方がはるかに上という感じがしたし、少し期待外れでした。

 

これは、どうやら名探偵ポアロが主演でシリーズ化されるようで、次作はナイル殺人事件になるようだけど、そちらも1978年版の映画がなかなかの名作だったので、やはりハードルが高くなりそうですね。