監督:ジャン・ドラノワ
製作:ジョセフ・ベルショルツ、エドアール・ジッド
原作:アンドレ・ジッド

田園交響楽 (新潮文庫)/新潮社
¥400
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脚本:ジャン・オーランシュ、ジャン・ドラノワ、ピエール・ボスト
撮影:アルマン・ティラール
録音:ジョルジュ・ルブロン
編集:シュゼット・ブヴレ
美術:ルネ・ルヌー
音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:ミシェル・モルガン、ピエール・ブランシャール、リーヌ・ノロ、ジャン・ドザイー、アンドレ・クレマン、ジャック・ルヴィニ、ロジーヌ・リュゲ、モナ・ドール、ロベール・デモルジェ、エレーヌ・ダソンヴィル、ジェルメーヌ・ミシェル、フロランス・ブリエール、アルベール・グラドー、ルネ・ブージー
原題:La symphonie pastorale
英題:Pastoral Symphony
1946年/フランス/108分・モノクロ

これはノーベル賞作家アンドレ・ジッドの小説を映画化した作品で、第1回カンヌ映画祭で女優賞を受賞し、11本選ばれたグランプリの中の1本にも入りました。日本では1950年に公開されていますが、本作に先立つ1938年に、日本でもこの小説を原作とした同タイトルの映画が作られ、原節子が盲目の少女を演じています。

牧師が、身寄りのない盲目の少女を引き取って育てるうちに愛が芽生えるんだけど、やがて目の手術をして見えるようになった少女が現実を見てしまったことで生まれる悲劇を描いたもの。聖書にある、もしあなたがたが盲人であったなら、罪はなかったであろう、というキリストの言葉をモチーフに書かれた作品ですね。

この原作は、私は10代の頃に読んでみようかと思って文庫本を買ったものだったけど、結局まだ一度も読むことなく本箱の隅に眠っていました。(^_^; それを引っ張り出して来たら180円の定価が付いていて、昔は本も安かったんですね。だから買うだけ買って読まずに終わることも多かったんだろうなあと、一応言い訳しておきます。(笑)

ミシェル・モルガンは1920年生まれだけど、まだ存命中のようですね。17歳の時に出演した『霧の波止場(1938)』でジャン・ギャバンを相手に堂々とした演技を見せてスターダムに上り、本作で第1回カンヌ映画祭の女優賞受賞という栄誉を手にすることになりました。

田園交響楽 [DVD]/ピエール・ブランシャール,ミシェル・モルガン,リーヌ・ノロ
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