監督:シドニー・フランクリン
製作:アーヴィング・G・タルバーグ
原作:(小説)パール・バック、(戯曲)オーウェン・デイヴィス、ドナルド・デイヴィス
¥945
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脚色:タルボット・ジェニングス、テス・スレシンガー、クローディン・ウェスト
撮影:カール・フロイント
録音:ダグラス・シアラー
編集:バシル・ランゲル
美術:セドリック・ギボンズ
音楽:ハーバート・ストサート
衣装:ハーバート・
特殊効果: ジェームズ・バセヴィ、デイヴ・フリードマン、ジェームズ・ヘイブンス
出演:ポール・ムニ、ルイーゼ・ライナー、ウォルター・コノリー、ティリー・ロッシュ、チャーリー・グレイプウィン、ジェシー・ラルフ、ソー・ヨング、ケイ・ルーク、ローランド・ルイ、スザンナ・キム、チン・ワー・リー、ハロルド・ヒューバー、オラフ・ヒッテン、ウィリアム・ロー、メアリー・ウォン
原題:The Good Earth
1937年/アメリカ/138分・モノクロ
37歳の若さで病死したMGMの名プロデューサー、アーヴィング・G・タルバーグの遺作となった作品。タルバーグは商業主義を優先したハリウッド映画の製作システムを確立した人で、彼が製作した作品には、これまで私のブログで紹介しただけでも、『愚かなる妻』、『ノートルダムのせむし男』、『グリード』、『ビッグ・パレード』、『ベン・ハー』、『肉体と悪魔』、『ハレルヤ』、『アンナ・クリスティ』、『チャンプ』、『マタ・ハリ』、『グランド・ホテル』、『メリィ・ウィドウ』、『戦艦バウンティ号の叛乱』、『椿姫』などがあります。その業績を称えて、彼の死の翌年からアカデミー賞にはアーヴィング・G・タルバーグ賞という特別賞が設けられ、顕著な業績を残したプロデューサーや監督に賞が与えられるようになりました。
本作は、ノーベル賞作家パール・バックの長編小説を原作とした戯曲の映画化。波乱の中国を舞台に、一貧農から大地主になった農民一家の歴史を描いた大河ドラマで、共に前年のオスカーを受賞したポール・ムニとルイーゼ・ライナーを主演に、なかなか見応えのある作品に仕上がってますね。イナゴの大群が押し寄せてくるシーンの、実写を交えた特撮なども見事でした。
1937年度キネ旬ベストテン第7位。アカデミー賞では、作品、監督、女優、撮影、編集の5部門にノミネートされ、女優賞と撮影賞を受賞しました。ルイーゼ・ライナーは前年の『巨星ジーグフェルド』に続いて、俳優としては初めて2年連続でのオスカー受賞。本作では中国人に似せた特殊メイクのせいもあってか、前作以上に印象的な演技でした。
原作小説は1931年に発表されてピューリッツァ賞を受賞。原作者のパール・バックはアメリカ人ですが生後3ヶ月で中国に渡りそこで育ちました。この小説は、アメリカ人の中国人に対する理解を深め、第2次大戦で同盟を結ぶのに一役買ったと言われています。
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