昨日、観てきたのですが、なかなか見応えのある文芸作品で、

2時間半近くの上映時間ながら、全く飽きることもなく見れました。


原作は全世界で1500万部を売り上げたというベストセラー。

パトリック ジュースキント, Patrick S¨uskind, 池内 紀
香水―ある人殺しの物語

ともすれば、エログロナンセンスのきわもの映画で終わってしまいそうな

題材を、繊細で美しい映像、音楽や、スリル満点のサスペンスで

観客を引き付けて、見事に芸術の域まで高めたと思います。

特に、クライマックスの群集シーンでは、背筋がゾクゾクするほどの

感動を覚えました。これは是非劇場で観て欲しい映画ですね。




ストーリーは、一見単純なようでも、考えれば考えるほど深い内容を

含んでいるような気がします。一般の常識からすると極悪非道の

殺人者でも、彼の心は純粋無垢で、その心があったがゆえに、

人々をひれ伏さすことが出来たのではないだろうか?

でも、愛し愛されたいという人並みの欲望を持ってしまったとき、

その純粋性は失われ、もう彼には死に至る運命しかなかったの

かも知れません。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル, サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ラトヴィア州立合唱団, クリスティアン・ヤルヴィ, チェン・レイス, メラニー・ミトラノ, トム・ティクヴァ, ジョニー・クリメック, ラインホルド・ハイル
映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック