7月20日(土) 『時代に合わせた工夫』 


赤いパッケージに桜のマークが印象的な「都こんぶ」は、昆布のお菓子としておなじみです。中野物産株式会社(当時は中野商店)が1931年の創業と同時に発売した商品がもとになっています。
創業者の中野正一さんが昆布問屋で下働きをしていたとき、おやつ代わりに昆布の切れ端を食べていたことから、「甘く味付けをしたら売れるのでは」とひらめいたのが誕生のきっかけでした。
北海道南部産の真昆布を酢に漬け込み、うまみ成分の粉末をまぶしてプレスするなど、完成まで手作業で11もの工程を経て作られます。
駄菓子屋や紙芝居など、子どもたちが集まる場所を中心に販路を拡大した後、旧国鉄の売店でも販売を始めました。サラリーマンのポケットや、女性のバッグに収まる小さなサイズにしたそうです。
食物繊維が多くテイカロリーな昆布は、健康食品としても注目されるようになりました。現在は蜂蜜を使ったものや、カツオの風味を加えたものなど、商品のバリエーションも増えています。時代に合わせ、さまざまなアイデアで工夫をしているところも、長く愛される秘訣といえます。

【今日の言葉】長く愛される商品から学びましょう

《一言コメント》
都こんぶ が1931年に作られた商品とは知りませんでした
名物商品は、時代と共に変化させることで生き残ったんだなと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/