7月8日(月) 「観見二つの目」   


江戸時代初期の剣豪、宮本武蔵が著した『五輪書』には、「観見二つの目」という言葉が出てきます。
「目の付け方とは、大きく広く見ることである。観・見二つの目があり、『観の目」を強く、『見の目を弱く』、遠い所を近いように見て、近い所を遠いように見ることが兵法では必要不可欠である」
観の目とは、全体の状況を俯瞰する目のことです。見の目は、今、目の前で動いている敵の太刀を見つめる目のことです。
この二つの目のバランスが、剣術では重要であり、特に観の目を強く持つようにと教えています。剣で勝つためには相手の手元ばかりを見ているのではなく全体の状況を把握することが大切なのです。
この教えはビジネスにおいても通用します。たとえば、自分の仕事だけではなく、チーム全体の状況にも目を向けることが求められます。また、忙しいときでも、計画全体のスケジュールが頭に入っていることも必要です。
さらに、自社の事情と同時に日本の社会状況や海外情勢も理解しておかなければなりません。目の前と全体、どちらも見えるようにしたいものです。

【今日の言葉】 観•見のバランスが大切です

《一言コメント》
鷹の目と虫の目 と良く言われます。
全体を俯瞰する目は、とても大事だなと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/