5月12日(日)『父母恩重経』ふぼおんじゅうきょう  母の日


『父母恩重経』は、お釈迦さまが父母の恩について説くお経で、次のようなことを教えています。
懐胎守護の恩 母は妊娠の十カ月間、つわりの苦しみに耐えてくれました。
臨生受苦の恩 生まれるときは激しい陣痛に耐えてくれました。
生子忘憂の恩 無事に生まれたら、苦しみを忘れて喜んでくれました。
乳哺養育の恩 疲れ果ててやつれながら乳を与え懸命に育ててくれました。
廻乾就湿の恩 私が粗相をしたら乾いた場所に私を寝かせ、ぬれた場所に寝てくれました。
洗灌不浄の恩 汚れたものを気にもせず洗濯してくれました。
嚥苦吐甘の恩 自分は食べず、おいしいものを私に食べさせてくれました。
為造悪業の恩 私のためなら悪事もいとわない覚悟をしてくれました。
遠行憶念の恩 私が遠くに行くときは心配し続けてくれました。
究竟憐愍の恩 生きている間も、死んだ後さえも私のことを思い続けてくれました。
生み育ててくれた両親への感謝を忘れず、恩返しをしていきましょう。

【今日の言葉】父母の恩に報いましょう

《一言コメント》
私の学んでいる「素心学」では、自分の誕生日には、この『父母恩重経』を読み、母親にプレゼントと感謝の言葉を伝えるように教えています。

皆さんの感想を聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/