5月29日(金)「お福分け」 


いただいたものを、他の人に分けることを「お裾分け」といいます。
「珍しいお菓子をいただいたので、お裾分けです」などのように使います。
この言葉は江戸時代の初期には使われていたそうで、人付き合いのなかで自然に生まれた言葉なのでしょう。
良いことを独り占めせずに周囲の人に分け与えるという考え方は、日本人らしい思いやりにあふれています。
お裾分けは、いただくほうはもちろん、分けるほうも、幸せな気分になります。
分け合うほどに、心は豊かになるものです。
職場や近所付き合いなどでは、相手との親交を深めるきっかけにもなるでしょう。
分けるのは、物品だけとは限りません。役に立つ知識や勉強になる教えを耳にしたら、周りの人にもぜひ広めたいものです。
ただし、お裾分けという言葉は、目上の人に使うと失礼になるので注意しましょう。その場合は「お福分け」という言葉もあります。幸せをみんなで分かち合い、広げていきましょう。

【今日の言葉】幸福はみんなで分かち合いましょう

《今日の一言コメント》
最近は、お裾分け という風習も聞かなくなりました。
福を分け合う文化は、日本らしいなと思いました。

皆さんの意見も聞かせてください

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/