1月25日(土)「こつちに座って」


Sさんの息子は、老人ホームの敷地内にある幼稚園に通っています。
帰ってくると、「今日は、おばあちゃんに折り紙を教えてもらった」「おじいちゃんと将棋をした」などとうれしそうに話します。
施設と幼稚園で交流の時間があり、祖父母が遠くに住んでいる息子にとって、良い刺激になっているようです。
あるとき、外出先でこんなことがありました。電車の中で荷物を持った高齢女性が立っているのを見て、息子が「こっちに座って」と声を掛けて席を譲ったのです。その姿を見て、思いやりの心が育つ環境にいることを、Sさんはうれしく思いました。
老人ホームやグループホームなどの高齢者施設と、幼稚園・保育園・学童など、子どもの施設が一体化した形態を「幼老複合施設」といい、高齢者、子ども共にメリットがあるとされています。
高齢者は子どもと触れ合うことで、生きがいや楽しみを見つけることができ、子どもは高齢者から、さまざまなことを学べ、心の成長にもつながります。
核家族化が進む現代、異なる年代が交流できる場が求められています。

【今日の言葉】老いも若きも共に楽しく

《一言コメント》
高齢者と幼児が、共に過す環境はとても良いと思います。
もっと、地域の中で触れ合う機会を作りたいなと思いました