11月8日(金)「補う指導」


ホテルのレストランで働くAさんは、15人の料理人をまとめる調理場の責任者です。
現在は、順調に部下か育っていますが、責任者になったばかりのころは、それぞれの短所ばかりが目につき、教育もうまくいきませんでした。
Aさんには、厳しい上司の下で修業を積み、成長してきたという自負があります。だからこそ、自分と同じ努力をしない部下たちが許せず、彼らが失敗するたびに、いら立っていたのです。
しかしあるとき、かつての上司に会うと、次のように言われました。
「長い目で見てあげなさい。君だって最初はできないことだらけだったじゃないか」
上司は笑って、新人時代のAさんが大失敗し、上司や先輩たちが後始末をした思い出を話し始めました。そこでAさんはあらためて、上司が自分を見守り、できない部分を補いながら、指導してくれたことを思い出したのです。
Aさんは反省し、「自分の仕事は、部下の短所を責めるのではなく、補うことだ」と、決意を新たにしたのです。

【今日の言葉】短所は責めずに補いましょう

《今日の一言コメント》
私も最初は出来なかった頃の自分を、つい忘れてしまいます。初めから出来る人など、居ません。
部下や後輩を育てるには、出来ないことを受け入れて見守ることだなと思いました

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