太郎と花子の腎臓病ダイアリー

太郎と花子の腎臓病ダイアリー

夫、太郎(仮名46才)人工透析準備段階
妻、花子(仮名38才)ド健康

無知故の失言、頓珍漢な世迷い事、多々あるかと思いますが、生温く見逃して頂ければ幸いです

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そんなこんなで10年以上。

 

ついに腎機能が気になり始め、食事にも煩く言われるようになりました。

 

ただ、それでも糖分と、やはり塩分。

血圧も高かったので。

 

食事指導ではまず、圧倒的に野菜が足りない。確かにあんまり好きでもないので、足りてないないのだと納得しました。私が野菜好きなので献立も野菜中心だけど、オカズの数も量も多いかも。豆腐料理なんて、健康食品とばかりに幾つも並べてました。

 

便秘がちな太郎に先生は、飲むヨーグルトではなく野菜ジュースを飲めと。

分かります。

すでに自宅での食事でラカン糖を使ってたので、糖分摂取量は十分許容位範囲だったんです。

 

その言葉に従って、段階を上げて、野菜中心の食事にしました。

 

問題は、太郎の間に受け過ぎる、何事にも深刻になりがちな性格にもあったのか。

 

よくわかりませんが、先生の言うように好きでもない野菜中心の食事を頑張ったのに、徐々に数値が悪くなり大学病院を紹介されて。

 

今度はカリウム、つまり一転して野菜ジュースは敵。

あれがダメ、これはダメ。

好きなのに我慢して、好きでないもので誤魔化して食べて、それなのに摂取した方がいい栄養、控えるべきもの、コロコロ変わります。

 

 

だったら最初から糖尿腎食を推奨しとけよ!

そう言う気持ちもわかりますが、それは私が医療従事者の中で育ち、よくわからないながらも、数値で変わるとストンと納得できているから?

 

そのストンが出来なくて、先生の言う通りに努力してるのに…って、不信感で一杯になってしまうのは、太郎だけじゃないかもしれません

 

 

 

太郎は、長年知らず知らずに糖尿病を患っていたケースです。

 

と、言うのも、若い頃は自営業で定期的な健康診断にかかっていませんでした。

良くある事かもしれませんが、見た目元気でバリバリに力仕事をしてました。

私が太郎にナンパされたあの頃、彼はガタイの良いちょっとイケてるかもしれないガテン系ニイちゃんでした。

 

ある冬の日、インフルエンザだろうと病院に行けば、当時まだ同棲中でしかなかった私がまるで告知かのように、いきなり先生に呼ばれたのです。

曰く、血糖値が普通なら倒れていて当然で、どうして普通に活動出来ているのかわからないレベルだと。

 

驚きました。

どうした事だと。

でも現実に、その後はケロッとインフルエンザも治り、高過ぎる血糖値の治療を開始。とは言え、当時は投薬と多少の食事療法であっという間に血糖値は下がりましたし、A1Cも徐々に下がりました。

 

後から、太郎が物心付くか付かない内に生き別れになっていた母方の家系が、重度(?)の糖尿家系だったと判明。

合併症で手足を切断している人が1人や2人ではないんです。

 

太郎を男手一つで育てた私に取っての義父も、一度は母に会いたいという太郎の言葉に前妻探し、そうして判明した事でした。

 

太郎が猛烈な高血糖でもピンピンできていたのは、逆に言えば遺伝的な耐性があったから?

そんな話をされました。

 

 

 

ともあれ、食事指導は始まります。

正直、糖類の調整ってそこまで難しくありません。ガテン系でとにかく米を食べたがるのなら、マンナンライフのこんにゃく米を混ぜるだけで全然違います。

味付けも、関東出身の太郎に対し、出汁強め味薄めの味付けで育って来た私に取っては、自分の好みに味付けする大義名分を得た位のものです。

付き合い始め、初めて私が作った料理に醤油をぶっ掛けた太郎に、自分の味覚の正しさを証明した気分になった程です。

 

薄くとも繊細な味こそ正義。

 

高タンパク低カロリー。

野菜を沢山。

 

それは勿論正しくて、むしろ私、花子にとっては好みでしかなく。

 

 

でも、それでめでたしめでたしになりませんでじた

 

 

 

何事かと思われるでしょう。

でも聞いて下さい。

太郎は糖尿病性慢性腎不全と診断されているのですが、同じ病の方、そのご家族の方は少なからず想像できるのではないでしょうか。

 

今回太郎が10日ばかり入院するに至ったのは、浮腫みが酷くどうにもならなかったからです。

利尿剤を処方してもらい2ヶ月、それでも酷くなるばかりで注射でも駄目。

体重が10キロ以上増え、これはもう入院するしか…となったのです。

それまで水分制限は全く受けていない太郎は、入院前に利尿剤を注射される事2回。利尿剤も飲んでます。どちらも水分に注意するようにと指示を受け、その場に居た私も、脱水にならないように気を配るよう指示されたと思いました。

しかしですが、入院して早々に、いきなり水分は1日1リットル!

 

本日の説明の先生は担当医の方ではなかったのですが、勿論腎臓内科の先生です。

私の質問ラッシュもあり大変時間を割いてしまったのに嫌な顔一つなく、忙しいでしょうに丁寧に説明してくれました。

水分量に関しては、今後は体重が浮腫む前に戻るまで、1200ml。以後は、自分の身体と相談しながらなので、極端に我慢する必要もなければ、無理する事もない。

無理のない範囲で、調節すべし。

逆に言えば取らなきゃいいってもんでもないので、最低でも1リットルは取るように。

 

………。

………。

………聞けませんでした。

え、もしかして私達って、指示と逆やった…?

???

結局どっちだったのかは分からず仕舞いですが、どっちにしたって、もうちょっと説明があっても良かったんじゃないでしょうか、担当医の先生。

理想の摂取目安量を一言!

勿論あの段階では、私達の判断に間違いなく、薬が強い(それは間違いない発言)からこまめに水分補給をするようにとの事だったのかも。

解釈は間違ってなかったかもしれませんが、太郎は結果、過剰に水分を取ってたのかも?

 

そして太郎の心に、また一つ先生への不信感が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私、花子は本日、明日退院予定である太郎の今後の診療方針の説明を受けたばかり。

思うところ、不安もありますが、現実は受け止めるしかありません。

 

太郎の病気を知って(…知って?)以来自分なりに勉強して来たつもりですが、今思うとあまりにも独りよがりで、空回りした努力も多かったように思います。

 

ド健康である私は、病気と向き合う方の辛さや不安がまるで理解できず、大雑把で基本超絶ポジティブシンキングな性格も災いし、無駄になるようになる精神を発揮しがちです。

 

そんな私をどこかの誰かは天然であると罵りますが、断じて否!!

この年にまでなって空気も読めない阿呆みたいじゃないですか!

断じて否!!

楽天的である事は認めますが、実に普通の大人の女性である事は、まず主張せねばと思う次第です。

 

………

………

 

話は逸れましたが、そう、病気も個性の一つなのです。

欠陥みたいにクヨクヨクサクサしていても良くなるものでなし。

 

内臓トレーニングとか、挑戦する価値のある事だって沢山あるのですから、まずは退院した明日の晩御飯に期待するとか、散歩の目的地を決めるとか、スポーツクラブにでも通ってヨガのレッスンにでも参加してみるとか!

低タンパク食品のカタログだって、見れば結構面白いじゃない!

私なんて、明日の退院祝いのディナーの仕込みをきっちり終わらせたと言うのに!

 

因みに明日のメニューは、芋とキノコのレモンクリーム煮。ローストビーフ。肉なし筑前煮。ゴボウチップス。

オカズのタンパク量概算、10グラム。

塩分は2グラム少々なり。