いっぱいいっぱいで、
わたしは、景色をみているようで、
みていなかったみたい。
目をあげたら、大きな早咲きの桜が満開だった。そして、いろんなものを吹き飛ばすような、強い風がふいている。

世の中もわたしも、
猛スピードで変わっていく。
同じようなスピードでうごいていても、
お互い変わっていけば、
一緒にいたいのにいられなくなる時もある。
自分のなかから湧き上がってくるような、
今はつらい決断をしなければならない時がある。それは本当にどうしようもなさすぎて、
わたしは途方にくれる。
でもね、同時になんとなく前を向いて歩きはじめる。べそをかきながら。
もう、わたしに正直に、
わたしの思うようにしかできないのだな。
と改めて理解しながら。

そして、わたしたちは、
選べるんだけど、やっぱり選べないような、
とてつもなく大きなサイクルのなかにいる、小さな一部だと理解する。
それは、残酷で、とても美しいサイクル。

春分の日の強風にふかれながらながら、
混沌としたわたしのなかに、
強く光りだした、
信頼すべき何かを静かに感じていた。