先の年末年始に続いてまさかの9連休!だったゴールデンウィークもあっと言う間に終わってしまった。
 
ここ10年というもの、だいたいゴールデンウィークは独りぼっちで過ごす……と書くとなんだかサミシイ中年女丸出しだが、実は私にとっては年に1度の貴重なおひとりさま期間。
友達と温泉旅行に行った年もあるし、家に引きこもってひたすら料理をしながら好きなDVDを観まくった年もある。気ままなドライブを楽しんだり、ずっと気になっていたラーメン屋に行ってみたりと、行き当たりばったりな一人旅をした年もある。そうだ、ちょうど本業で急な仕事が入ってずっと休日出勤して、日ごろはできない残業をしまくっていた年もあったっけ(それはそれで気持ちよかった。家でお腹をすかせている人が誰もいなくて気兼ねなく残業できるって素晴らしい!)。
 
今年は何をしたかというと、(普段はまったくやっていない)ヴァイオリンの練習である。いや、正確には、「譜読み」だ。
 
「譜読み」とは、まずはその曲の輪郭をつかみとりあえず楽譜通りに弾くことができるようになる状態までもっていく作業であるが、譜読みにかける時間やその方法は人それぞれ違うんだろうと思う。、私の場合、ソロ曲の場合はとにかく初見でがんがん弾く。がんがん弾くことによって身体をその曲に「慣れさせる」ような感覚だ。
 
しかしオケ曲の場合は、最初は楽器を出さない。何時間も楽譜をながめるだけ。ひたすらながめて、ながめて(多分無意識に鼻歌ぐらいは歌っていると思うが)、そのあとでやっと楽器を取り出して15分ほど弾く。構成が分かり難い箇所ややフィンガリングを決めておいたほうがいいフレーズだけを取り出して練習したり書き込んだりする。
 
そしてその後も、合奏練習に参加するまでは何週間も楽譜をながめるだけ(笑)。
 
今回「ながめた」のは、ブラームス3番と4番だ(なにも同時にやるわけじゃない。別々の団体からの依頼がたまたまブラームスで重なっただけ)。4番は2度ほど弾いたことがあるが、3番は初めてなので、こちらを念入りに。楽譜を開いて1楽章が6/4とか9/4とかいうわけのわからない(!)拍子だったことに気付く衝撃。
脳内演奏した限りは、4番ほど「困難な曲」ではなさそうという印象(4番はマジで大変だった。楽章が進むにつれて疲労と倦怠でどんどんテンションが落ち、終楽章で底なし沼にはまるように終わりを迎えるという1st Vnにとっては魔法の交響曲だ!)。しかし管の人たちが「3番はブラームスの中で一番難しい」と言っていたので、それぞれの楽器で難易度が違うのだろう。まあ私も、合奏に参加した後は印象が変わるかも知れない。
 

 

さんざん楽譜を「ながめ」た後は、午前中に子供達を新幹線に乗せるついでに自分用にも買った駅弁。新幹線で食べるお弁当というのは何故かとても特別なものだ。子供の頃は車内販売で買ってもらうアイスクリームや冷凍ミカンも本当に楽しみだった。

私は新幹線に乗るわけじゃないけれどせめて気分だけでも……ということで、「春の二段弁当」。上品な薄味のたけのこご飯に、牛肉時雨や煮物、塩鮭、卵焼きなど、目にも鮮やかでおいしゅうございました。