はじめに          

 

 

 最近本を購入した。『イラストレーターのための現代ファッション大図鑑』という本だ。本書はイラストレーター・ともわか氏の挿絵と、スタイリスト・よしかわかなめ氏の監修のもと綴られたものとなっている。

 

 先に言っておくが、私は本書をまだ読破していない。拝読中の身である。したがって、私はこれから本書をベースに現代ファッションについて研究した成果を今後十数記事にわたって報告していく。私と同じく現代ファッションについて勉強したいと思っている人は、ぜひ私の記事を役立ててほしい。

 

 せっかくなので本書が気になった人宛のリンクを貼っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 キャラデザにおける服のデザインの重要性

 

 

キャラデザをするにあたって、キャラクターの着ている服のデザインを杜撰に済ますのはあってはならないことだ。私が思うに、キャラデザにおける服のデザインには3つの役割がある。

 

 

 

①ビジュアル

 

②キャラクターの個性・性格・趣味・生活状況

 

③キャラクターの所属する集団の文明レベル・文化・風習・価値観・環境

 

 

 

 

 まず、①。当然ながら服のデザインは、キャラクターのビジュアルを左右する。人間が人間の第一印象を外見から決めるように、キャラクターの第一印象もビジュアルで判断されることになる。

 

次に、②。これは現実でも同じことが言える、当たり前の事実だ。個人的には、キャラクターの性格や趣味が服に顕著に反映されるようにデザインするだけでなく、精神状態や経済状況、身体の調子も鑑みてデザインするのが、芸が細かく、リアリティがあって好ましいように思う。

 

最後に、③。私は特にこの項目を常日頃重視している。例えば、キャラクターの着ている服の原材料が綿なのか、絹なのか、羊毛なのか、麻なのかで、そのキャラクターの所属する集団の産業構造が見えてくる。もし、キャラクターが肌の見えない服を羽織っていて、そのキャラクターの所属する集団がみんなそんな恰好だとしたら、その集団は直射日光の強い地域に住んでいるのかもしれない。あるいは、その集団の宗教やら歴史やらが関係して、そのキャラクターたちが人に肌を見せることを嫌っているのかもしれない。

 

 服のデザインをするうえで、この③を留意するとなると、教養が必要となる。勉強が要る。手間がかかることになる。しかし、これは価値ある努力だ。服のデザインにキャラクターの重厚なバックグラウンドや物語を詰め込むことができる。言葉を使わない、高度な表現が可能となるのだ。

 

 

 

 

 現代ファッションを勉強するワケ

 

 

 私は漫画を描いている。したがって、必然的にキャラデザをすることは多い。架空の世界に住むキャラクターの服をデザインするときは、普段から趣味で勉強している歴史上のファッションやSFのファッション、民族衣装の知識がモデルとなって活きている。

 

 しかし、私は現実世界を舞台とした漫画のキャラクターの服をデザインするたび、苦戦している。自分の現代ファッションの知識のなさを毎度痛感してしまうのだ。

 

 こうして私は現代ファッションについて勉強することを決めた。そして「イラストレーターのための現代ファッション大図鑑」を手に取った。

 

 

 

 

 本書の概要

 

 

 本書は、現代ファッションを大きく8つ(カジュアル系・ベーシック系・ギャル系等)に、その中でさらに54(アメカジ・フェミニン・ビジュアル系・ゴスロリ等)に分けて紹介している。そしてこのジャンル1つ1つの特徴や成り立ち、頻出アイテム、さらにスタイリング例としてたくさんの挿絵が掲載されている。

 

 全くのファッションど素人(筆者含む)にとって、現代ファッションを独学で勉強するのは大変難しいことだ。本書はそのような人たちのための入門書のように思う。

 

 

 

 

 おわりに

 

 

 これから、本書に掲載されている現代ファッション54ジャンルを、1つ1つ念入りに研究していく。そして、1ジャンル1記事の形式で研究成果を報告していこうと思う。それから、本書を読破した際には、改めて本書のレビュー記事を書くので、よろしく頼む。