デルフト焼き in オランダ | 駆け足、歴史の旅

デルフト焼き in オランダ

下の写真は、私がオランダを旅行したときに記念に買った、オランダのエダムという町の風景を描いたデルフト焼きの絵皿です。


駆け足、歴史の旅-デルフト焼き

裏にはきちんとサインが入っています。

 

駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 
今回は、私がこの絵皿を買ったときに見学したデルフト焼きの工房を紹介したいと思います。

 

デルフト焼きは16世紀にマヨルカ焼きの職人たちが持ち込んだのが始まりです。その後、17世紀に東インド会社によって中国から伝わった陶磁器に影響を受けて、白地に藍色で絵付けをした「デルフト・ブルー」が誕生しました。

 

駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

オランダのデルフトという町にあるロイヤル・ポースレン・フレスという工房では、デルフト焼きのコレクションや製作過程を見学することができます。ちなみに、デルフトはオランダの画家フェルメールが愛した町でもあります。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

建物の中に入ってみると、いきなり入口の壁一面にデルフト・ブルーの絵皿が、、、これだけでテンションがあがります!


内部の見学は係の人についてまわります。係の人は日本語の案内が流れるテープを持ち、それぞれの場所に応じた案内を流してくれます。


駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 
建物内の階段の手すりも陶器でできています。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 
庭にある噴水や壁の装飾にも陶器が使われています。

 
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絵付けをしている人たちの作業風景です。

 
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デルフト焼きのイヤー・プレートです。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

絵皿や花瓶などの作品です。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

何枚ものタイルを繋いだ大きな作品もあります。ちなみに、イーゼルに立てかけられている作品はレンブラントの「夜警」という作品をモチーフにしたもの。その原寸大の作品が下の写真。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

何枚ものタイルを繋ぎ合わせた作品は、製作もかなり大変なものとなり、価格も手が出ないほど高額になります。

 

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上もその1つ。特に私が気に入った作品でしたが、あまりに高価で手が出なかったので、せめて写真だけ、、、

 

駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

オランダ王室の人たちをモチーフにした絵皿もあります。上の絵皿はオラニエ公爵ウィレムです。オラニエは英語ではオレンジ。オレンジという土地を所有していたことが由来です。


16世紀のオランダはスペインの植民地でしたが、1568年にウィレムを指導者に戴き、独立戦争を起こします。ウィレムは志半ばで暗殺されてしまいましたが、八十年にわたる戦争の結果、オランダは1648年に独立を果たしました。ウィレムはオランダ王室の祖とされています。

 
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そして、現在はベアトリクス女王の時代です。オランダは三代に渡って女王の時代が続いています。


ちなみに、オランダでは多くの企業がオレンジをシンボル・カラーにしています。これはオランダ王室がオレンジ公爵を発祥としていて、王室のシンボル・カラーがオレンジであることに由来しています。

 
駆け足、歴史の旅-デルフト焼き
 

デルフトを代表する画家、フェルメールの作品をモチーフにした絵皿やタイルもあります。

 
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ミッフィーをモチーフにした作品もあります。ミッフィーはオランダで生まれたキャラクターです。

 
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デルフト焼きのコレクションを見学した後は、製作の工程を見学しましょう。

 
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これは、型に粘土を流し込む工程。ちなみに、この型は指貫です。

 
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これはタイルの製作工程。黒い絵の具で絵付けをして、これに釉をかけて窯で焼くと、鮮やかなデルフト・ブルーになります。

 
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最後にお土産コーナーです。ビックリするような高額なものからお手軽な値段のものまで各種そろっています。お手軽なものは手書きではなくプリントだったりします。作品の裏を見ればサインで分かるので買うときにチェックしましょう。