9月になって失速した者同士の対戦は、投手戦というより貧打戦と言ったほうがふさわしいと思います。
少し前にも書いたように両チームとも野手の一・二軍入れ替えが少なく、主力選手が疲弊したまま夏を終えて、それが結局最後まで疲れたままということになってしまいました。

この日の試合はベイスターズにとっては、終わってみれば2回のチャンスしかなかったということになりますが、この場面は前日サヨナラ勝ちした場面と全く同じシチュエーションということです。
梶谷が前日にサヨナラヒットを打っているので、この日はバントは考えなかったのでしょうか。
送りバントをしてランナーを三塁に置くことによって、内野ゴロでもワイルドピッチでも得点ができるという状況にすれば、何が起こるかわからないということですから。

久保も2回を除き毎回走者を出しても粘りの投球でしたが、9回投げて145球、たった1点の援護もないというのもちょっと悲惨です。
まあ、これで最多勝もほぼ絶望というところでしょう。

それにしても久保を継いだ国吉が悪すぎました。
新人の時、まだ育成選手だった頃、当時の尾花監督と現在も在籍している岡本コーチが国吉のアーム式のフォームを矯正していましたが、以前のフォームに戻ったようにヒジをうまく使えずボールを押し出すようになっていますので、これではうまくコントロールをつけることができません。
そういう投手をこういう場面で使わなければならないのは、中継ぎ投手のムダ使いを1年間続けてきた結果ということでしょう。

守備の方は相変わらずですが、3回の柳田の守備は記録ではエラーにならなかったものの、リズムが悪くなる守備でした。
ここのところ柳田がショートのスタメンで使われることが多いのですが、捕球してから送球までの動きが緩慢でアウトにできるものをセーフにしてしまいます。
まあ、その程度の選手を使わなければならないほど選手層が薄いってことですから。