きのう昼前に突如噴火した御嶽山。
外出していたのでモバイルサイトでそのニュースに接した際に、どこの御嶽山だろうと一瞬思ってしまいました。
東京には青梅市に御岳山という山がありますが、こちらは読み方が「みたけやま」ですし、東急池上線に御嶽山という駅がありますが、こちらは山ではなく御嶽神社の総本山である御嶽山に由来しているということで、全国に御嶽山の名前は轟いているはずです。

日本の火山では富士山に次ぐ標高ということで、今回の噴火の時も多くの登山者がいたようですが、気象庁は「地震の兆候はあったが、噴火の兆候はなかった」としていますが、警戒は続けていたそうです。
ここがよくわからないのですが、地震の兆候があるのなら噴火の可能性もあるのが火山というもので、なぜその段階で入山規制などの処置をしていなかったのかが疑問です。
もちろん噴火してから入山規制を敷きましたが、そりゃこんなことになって山に登る人はいませんから、あまり意味のあることではありません。

今回は珍しく首相官邸も動きが早く、15時ごろには担当者などが官邸に集まって自衛隊の出動を要請したりして装甲車が出動している映像が流れていましたが、戦車が山を登るのだろうかと少々疑問。
東京消防庁がハイパーレスキュー隊と山岳救助隊を出動させましたが、こういう場合は自衛隊よりもこういった専門家でないと役に立たないのではないでしょうか。
それでも山頂付近に心肺停止の人が30人以上残っているのに、ガス濃度が高くなったということで、14時過ぎに捜査は打ち切りになったようです。
それだと心肺停止の人たちは完全に見殺しになってしまいますから、ガス濃度に関係なく救助活動ができる体制というのを何とかしてもらいたいところです。

しかし、これが御嶽山でなく富士山だったらどうなのかと、もちろん今年はすでに登山道は閉鎖されていますが、夏の登山シーズンに散歩のような軽装備で山へ登る人が多かったらどれだけの被害が出ていただろうと想像するだけでゾッとします。
私自身は友人を山からの滑落で亡くしていますので、山というものは危険なものという認識がありますが、そうでない人が多すぎるのでしょう。
やはり山はある程度人数制限をして、安全管理はしっかりやってもらいたいと思います。

まだ山頂に残っている人、一人でも多くの人が助かることを祈っています。