2日連続で雨で試合開始が遅れるということで、先発投手は調整が難しかったと思いますが、モスコーソもメッセンジャーもベンチで悠然とくつろいでいました。
本当ならブルペンで少しキャッチボールでもしながら、肩を冷やさないようにするべきだと思います。
それが両投手とも立ち上がり乱調で、タイガースが4点先行、ベイスターズは残塁の山を築いていくことになります。
そしてモスコーソは立ち直っていきますが、メッセンジャーはどうにも立ち直ることができずに両投手とも5回で降板となりましたが、1回に効率のいい攻撃で先行したタイガースがその後、淡泊な攻撃で終わってみればその4点だけというのは、やはり今のこのチームの状況を指しているのでしょう。

ベイスターズは初回に続き2回も1点を取ったものの、またも満塁の残塁。
5回も2点を取ってまたまた満塁の残塁。
そんな調子で残塁をし続けて8回までで17残塁。
プロ野球記録はつい1ヶ月ほど前にライオンズが記録した延長12回で21残塁ですから、1イニングでカウントすればそれほど多い数字ではありませんが、この日のベイスターズは1イニング2を超える残塁というのは驚異的なハイペースということでしょう。
なぜ、このような試合になったかというと、やはりベイスターズはホームランでしか点が取れないチームということでしょう。
チャンスであと1本というのも難しい話ですが、三塁ランナーをホームへ進塁させるような野球をしないと今より上へいくことはかなり苦しいでしょう。

先日スポーツ新聞でタイガースが9月に失速した理由として、8月の野手の起用法をあげていました。
ジャイアンツは8月24人の野手を使ったのにタイガースは19人しか使わず、主力選手が9月になって疲れが出たとありました。
ジャイアンツは8月主力選手でも次々に登録抹消でリフレッシュをしてから戻ってきているのですが、タイガースはほとんど同じ選手を使いっぱなしで、ここのところ使われている福留とか新井貴とか、もう少し大事なところで1本でも打てればチームももっと違った展開になっていたでしょう。
同じことがベイスターズにも言えるのですが、ベイスターズも8月に使った野手は19人。
しかもその19人のうち9月になって使われているのは16人だけ。
現在登録されている野手の他に一軍で出場したのは金城だけという有様では、野手たちは夏の疲れで振りが鈍いままシーズンが終わろうとしています。
ブランコの三度目の肉離れもそれと無関係ではないと思います。