東福寺では山門、本堂の欄間と並んで鐘楼も草加市の有形文化財に登録されています。

刻銘に「文久2年(1862年)7月再建立」とある基壇をやや高く積み、その上に柱間九尺の鐘楼が建っています。
建立から250年で再建立となっていますから、それから150年しか経っていませんので、少々古臭くなっていますが、まだまだ現役ということでしょう。

天井は鏡天井とし、その中央には梵鐘を吊る鉤を、その廻りには方位を示す16に梵字が彩色で描かれ、全体に重厚な造りとなっています。

梵鐘は、佐野天命(現栃木県佐野市)の井上治兵衛重治により寛永4年(1627年)に鋳造されたものでしたが、第二次世界大戦の資源特別回収で供出されて現在のものは戦後作り直されたものです。





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