大正時代から昭和初期に活躍した作曲家・中山晋平(1887-1952)が熱海に住んでいた時代の住居が熱海梅園内に移築されて一般に公開されています。

長野県中野市出身で、戦前は東京で活動していた中山晋平が熱海に移住したのは昭和19年(1944年)のことでした。
その頃にはすでに作曲家としての地位も確立されていましたので、ここではほとんど作曲活動はしていなかったようです。

畳の上にピアノというのは、本当にこういう状態だったのでしょうか。
もちろん板が敷かれていますが、こういう部屋にピアノを置いているのは作曲家の先生としてはあり得ないでしょう。

こりゃまた懐かしの蓄音機。
今ではこれで聴くことのできるレコードすら数少なくなっていますけど、あってもこの時代の蓄音機でかけたらレコードが壊れてしまうかもしれません。

この記念館は熱海梅園が有料でオープンしている梅の季節と紅葉の季節は、梅園の入場料だけで見学ができ、無料の時期はこの記念館も無料となっています。
熱海市が管理しているわけですが、単体での入場料を徴収せずによく管理できるものだと思いますけど。

無料であっても音楽の香りがたっぷり漂う記念館でした。



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