文京区目白台の裏通りに窪田空穂終焉の地という場所があります。
窪田空穂(1877-1967)と言われてもよくわからなかったのですが、明治から昭和にかけて活躍した国文学者だそうです。
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現在の長野県松本市に生まれて、その生家には窪田空穂記念館が作られています。
早稲田大学に進学したのですが中退、与謝野鉄幹に誘われて「明星」に参加して1年で退会、国木田独歩主催の独歩社もすぐに脱退しているように、いろいろな先人から短期間で吸収してきたのではないかと思われます。
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戦前から戦後にかけては早稲田大学の教授を勤めていまして、日本芸術院会員や文化功労者にも選ばれています。
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この人の作品で最も有名なのは、シベリアで抑留死した次男のことを詠んだ「捕虜の死」という長唄(ちょうか)で、これは史上最長の長歌とされています。
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終焉の地は現在子孫がそこに住んでいて、周辺も普通の民家で閑静な住宅街となっています。
路地も狭いのですが、あまりここを訪れる人も多くないようです。
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