「一番当たる占いは、占いたい内容と、持っている情報によって違う」という話を前回しました。

占いにはたくさんの種類がある、ということは、一つの占術ではなかなか全ての質問に対応できないから、ということがあります。

まあ、占い師が扱うことができる種類が多ければ良いのか、といえばそうでもないのですが、たとえばタロット占いだけではなかなかプロとしてやっていくことは難しいですし、手相だけが見られても占い師を名乗ることは誰にでもできますが、それでいろんな依頼に応えることができるかというと不可能に近いです。

占いには、大別すると三つの種類があるとされます。

1.命術 ……生年月日を元にして性格の傾向や一生のおおまかな流れなどを見る
四柱推命の「命」です。他にも紫微斗数、宿曜、算命学などがあります。西洋では、いわゆる星占いが最もメジャーでしょう。

占いとしての完成度は非常に高く、その人の一生にわたる大きなイベントの起こりやすい年齢や、運気の流れなどを見ることができます。また、性格の傾向に関しては命術だけでほぼ説明がつくといっても過言ではないぐらい、抜群の精度を誇ります。
相性占いも、きちんと知りたい時には命術が一番です。

問題は、生年月日は一生変わらないので、一度「こう」と出たことを覆すことは非常に難しい(と受け取られやすい)。生まれ持った運として「対人運があまりパッとしない」という人は、一生同じように「対人運に関しては……」という鑑定を受け続けることになります。
実際には、本人が努力して克服することもできるのですが、占いの結果としてそれが反映されません。

また、正確に知るためには、正確なデータが必要である、ということもあります。
細かい占いのためには、出生地と出生時刻のデータが必要なのですが、ちゃんと覚えているという人ばかりではありません。うちの夫なども姑に「そんなもの覚えていないわ~」と軽く言われてのけぞっておりました^^;
簡易データを使って計算することは不可能ではありませんが、精度は落ちます。


2.相術 ……表に現れた特徴を元に見る
手相の「相」、他に顔相が知られています。名称としては印相、家相、墓相といったものもあります。

本人の性格や、一生の流れをある程度見ることができますが、せいぜい「20代後半」といったところ、時期に関してはそんなに細かくは出せません。
しかし、本人の努力の結果はちゃんと反映されます。

問題は、あまり細かいことを見ることができないということと、たとえば相性などを見ることはできません。本人が目の前にいる、ということが前提なので、気になるあの人の気持ち、といったことはうかがい知ることはできません。


3.卜術 ……偶然に見えるものごとの並び方から判断する
東洋の易、西洋のタロットカードが二大巨頭といえるでしょう。また、ルーン占いなどもこれに含まれます。
多くは道具を使います。易ならサイコロやコイン、筮竹(昔の占い師のイメージで、細長い棒をジャラジャラと目の前でさばく)。

いつもの駅でいつも会うセーラー服のおさげ髪のあの娘が自分をどう思っているのか知りたい、という時などはこの占いの出番です。
生年月日も名前もわからない、本人は目の前にいない、という時にはほぼ独壇場です。

問題は、あまり長い先のことを見るには向かないということ。タロットなどは「5年後のことを占ってみるということは避けるべき、他の占術を使った方が正確」と書かれたテキストもあります。
また、質問の設定によって、回答の具体性が全く変わってきてしまう、ということがあり、いわば質問するのが少々難しいことが多いです。


「明後日の面接にどういう心構えで臨んだらいいでしょうか」という質問には、命術は向きませんし、「大切な人を怒らせてしまったようだが相手はいま自分をどう思っているか」という質問には相術は使えません。相手の生年月日がわからないのに、命術を使った相性占いはできません。

占いにも得手不得手がありますから、「どの占いが一番当たるのか」という質問には、一概に答えることができないということです。


ご清聴ありがとうございました。