最近、ある疑問というか…何と言うか…。
今年度も私の施設にはたくさんの介護を目指す実習生の皆さんが来ています。
実習をされる方の年齢層も幅広く、学校や職業、あるいは国籍も違う事もあります。
施設での実習が終了した際に実習記録を実習生の方が記録するのですが、
その実習記録に指導者意見を書く際に、ちょっと気になる事がありました。
そこには…
「要介護度の高い方が、元気よく運動をされている姿に驚きました。」と…。
勉強熱心な実習生の方ほど強い先入観を持たれている事が多いかもしれません。
以前こんな事がありました…
その実習生の方は、職員にご利用者さん一人ひとりの要介護度をとても熱心に聴いていました。
「なぜそんなに要介護度を聞くの?」と尋ねてみたところ…
「要介護度によって対応も変わってくるからです。その介護度の方にどんな介助をしているのかを勉強したいと思います。」との応えがありました。
確かに要介護度はその人の介護状態を表す一つの基準ではあります。
様々な過程を得て、その人の要介護度は区分されます。
ちなみに要介護の場合、要介護1~5までの区分が分けられており、5に近づくにつれ、介護度が高い、あるいは重くなるとされています。
けれどもそれはあくまでも要介護度であり、
要介護1の方と要介護5の方に対する介助が全く別かというとそうでもありません。
そして、要介護1の方と要介護2の方に明確な差はあるかと言うと、ほとんど無いことの方が多いかもしれません。
しかし、その基準を鵜のみにしてしまう事が一番恐いことなんです。
要介護1の方だから介助はそんなに必要ないだろう…そんな認識は大きな事故を招く原因にもなります。
例え要介護1の方であっても常に、注意は必要です。
要介護状態に無い私達でさえも、急に具合が悪くなったり、急に転倒することもあります。
だから、人間が生きていく上で絶対と言う言葉や状態はあり得ないのです。
そして一番、私が悲しかった事がありました。
それは、あるご利用者さんに対して、その実習生は私に「介護状態は重いのに頭はしっかりされているのですね」…と言いました。
今であったら違う対応も出来たかもしれませんが…当時の私はその実習生に対して本気で怒りました。
指導しなければならない立場でしたが…どうしても許せない一言でした。
私自身も反省しなければならない事です…。
けれどもその発言は…
とても差別的な発言で、これから『介護』の道に進もうとする人間としては絶対に言ってはならない一言だと思いました。
プロとして知識や技術はとても大切です。
しかし、何より大切なのは倫理観だと私は思います。
現在、介護士不足が問題となっている中で、その雇用の供給先として『介護職』が注目されております。
介護だけに限らず福祉という仕事に、携わる人たちが増えることは大変喜ばしいことです。
けれども、数不足の為としての雇用としてだけはあってはならない事だと思います。
『仕事が無いからする』
そんな甘い職業ではないと言うことだけは主張したいです。
それはこの仕事が『命』や『心』と常に密接している仕事だからです。
そしてそこには常に『責任』があるからです。
介護に限らず福祉という仕事はとても素晴らしいと思います。
確かに待遇の問題、過酷な労働など綺麗事では片付けられない問題もあります。
それでも、この仕事をこれから目指している方の志はとても素敵だと思います。
これからも、その志を大切にすると共に…
『人』を相手にする仕事という認識はいつまでも忘れないで欲しいです。
まだまだ未熟な私ですが、これまで出会えた方々にたくさんの事を学びました。
本当に素晴らしい仕事です。
私よりも素晴らしい学生さんたちもたくさんいらっしゃいます。
福祉に携わる皆さん、皆で『明るい日本』を築いていきましょう(笑)
今日も私達の施設に実習生が来ます!!
おっちゃんも頑張るぞぉ~o(^-^)o