数年前、NHKの『スイッチインタビュー 達人達』という番組を観ました。


難病を患う生命科学者・作家の柳澤桂子氏と、盲ろうの東大教授・福島智氏の対談でした。


詳しい内容は忘れてしまったのですが、あまり話が噛み合っていなかった記憶があります。




社会における障害当事者の幸福の実現について、柳澤氏は「頭の隅に置いておいてほしい」と福島氏に発言。それに対し、「それは頭の隅ではなく、心の真ん中に置くべき」と福島氏。


柳澤氏の発言は、当事者であり障害学の研究者である福島氏への「釈迦に説法」のような形でしたね。


また、障害のある子どもの家族の苦労について力説する柳澤氏。それに対し福島氏は「苦労だけではなく喜びもある」という意味のことを言っていました。




私は柳澤氏の著作を数ページ読んだことがあるだけで、その思想についてはよく存じ上げません。


難病と向き合い独自の思想を築いてきたと思われますが、ノーマライゼーションやストレングスモデルについて学ぶ機会は無かったようです。