障害者支援の現場で、一部の職員としかマトモに会話しない利用者や、特定の職員以外の介助を拒否する利用者がいます。


私の経験では、こうした傾向の利用者は稀です。ほとんどの方はどの職員でも、だいたい同じように接してくれます。


もちろん慣れないうちはギコチなかったり、気に入った職員には特別フレンドリーだったりはしますが。




一方、職員を選ぶ傾向の利用者がやたら多い施設もあります。


たまたま、そういう方々が集まったとも考えられますが、施設の雰囲気に原因があるかもしれません。


そういう施設では、新人職員が利用者と話していると、ベテラン職員が割り込んでくることが多いように思います。割り込み過ぎてしまうと、新しい関係が築かれにくくなるのは当然です。


また、利用者に気に入られたり頼られたりするのは嬉しいものです。それゆえ、「特定の職員に依存させるのは良くない」と言いつつ、気に入られると構い過ぎたり甘やかしたりという光景が見られます。




利用者に気に入られても、なるべく淡々と接するのが良いでしょう。


そのほうが公平であり、利用者の対人関係が広がります。そして、おそらく介助拒否は減り、どの職員でも介助しやすくなるはずです。