横浜市で、知的障害者施設の建設計画が反対運動により中止となったそうです。


介護職員として、本当に残念なニュースです。




おそらく反対運動の参加者の多くは、今まで知的障害のある方々と接する機会が少なかったのでしょう。人生経験豊かな中高年世代でも、どう接したらいいか分からないという人は沢山いると思います。


仮に、反対運動の背景に「怖い」という感情があるとしたら、私の経験上言えることは一つです。


当事者の方々と何回か接してみれば、そのような感情はすぐ無くなります。




介護をしていて、「大変だな」とか「面倒だな」と思うことは今でもあります。時にはイライラしてしまうことも正直あります。それらが完全に消えることは無い気がします。しかし知的障害者の存在を「怖い」と思うことは、誇張ではなく全然ないです。


たしかに障害者介護に関わる前は、私も少なからず「怖い」と思っていました。ですが利用者たちと知り合いになれば、もうそんなふうには思えません。


それ以降は初対面の場合や、当事者と思われる方々を外で見かけても「怖い」とは思わなくなりました。怖いとしたら、自分がミスして利用者がケガする等の事故が怖いです。




介護職に就かなくとも、実際に接していけば「怖い」とは思わなくなるはずです。


実例としては、都内にある、私がお世話になった知的障害者施設の話があります。施設長によると、そこでも建設計画の段階で反対運動があったそうです。それでも予定どおり建てられると、地域の住民と利用者は自然に馴染むことができて、何の問題もなく過ごせていると聞きました。


どの市町村でも、そうなると私は思います。