こころに注目して映画を観たら
なにが見えてくるかな？
Presented by
やまなか たかえ
（けあトーク 心理カウンセラー）
キンキーブーツ
STORY ストーリー
倒産寸前の、田舎の紳士靴工場。
先代の跡を継いだ息子（チャーリー）は、工場の再起を図ることに。
目を付けたのは、男性用の「ハイヒール」だった。
チャーリーは、ドラァグクイーン（ローラ）の協力を得ながら、完璧なステージブーツを完成させた。
靴づくりに熱が入ってきたチャーリーは、ミラノで開催される見本市に出品することにした。
見本市のステージでは、ローラ率いるドラァグクイーン達のショーが予定されている。
ところが、出発前夜、チャーリーはローラと険悪な関係になってしまう。
果たして、見本市でのショーを成功させることはできるのか…！？
POINT 心理学ポイント
「アイデンティティ」
アイデンティティとは、「自分とは何者か」「自分はどのように生きていくのか」「自分の存在意義」など、社会との関わりの中で確立される「自己」のことです。
例えば、性別や人種はアイデンティティの一つです。
他にも、価値観・職業・趣味・家族構成・生い立ち・信念…など、あなたを紹介する（説明する）要素は、あなたのアイデンティティです。
★自己アイデンティティ・社会的アイデンティティと、区別して呼ぶこともあります。
【アイデンティティの確立】
自分が何者か、自信をもって肯定的に捉えること
【アイデンティティの拡散】
自分が何者なのかわからない状態
主に10代～20代前半にかけて、アイデンティティの確立が成長の課題です。
自分のアイデンティティが、家族や周囲・社会から認められないと、アイデンティティの確立が難しくなります。
まさしく、本作のローラの状態です。
自分が男か女かわからない／決められない、自分を「はみ出し者」や「ゴミくず」とみなして自分のアイデンティティに自信を持てない状態です。
自分のアイデンティティを知り、それを周囲がありのまま認めてくれることが重要です。
★アイデンティティもっと詳しくは「ウォンテッド」で確認できます
「ステレオタイプ」
他者があなたを理解するために用いる「型」です。
例えば本作では、「巨漢の黒人だから将来はボクサーだ」「男性は強くたくましく」「女性は優しくて繊細」などがありました。
他にも、例えば「大阪のおばちゃん」「社長」「イギリス人」などと聞くと、一つや二つ、その人に対するイメージが浮かびますよね。
ステレオタイプの良いところは、相手を理解するのに役立つことです。理解できると、相手へ抱く不安感も軽減されます。
ところが、好ましくない側面もあります。
↓↓
●偏見や差別につながる
●自分がステレオタイプに縛られ、自分を苦しめることにつながる
例「男は強くあるもの」と思い込み、「我慢」や「頑張り」が増えるなど。
●ステレオタイプな見方に頼り切ると、相手を「ありのまま」知ることが困難になる
例「子供だから自分でできない」と思い込み、子供の自立性や親子の信頼関係に影響を及ぼすなど。
【＋αの余地】
ステレオタイプを用いて考える時は、「＋αの余地」を残すことをお奨めします。
↓↓
「男だけど、人間だもの。弱い時もある」
「子供だけど、やればできるかもしれない…」など
RECOMMEND おすすめ！
前向きになれる
逆境を乗り越えるために「やってみよう！」という気持ちになります。
エンタメ
コメディ仕立てで楽しく観れます。
ドラァグクイーンのショーや歌も見どころです！
個人的には、キウェテル・イジョホーの歌声が、耳に心地よくて最高です
ミュージカル版もあり、大盛況のようです
（ブロードウェイ版・日本版）
映画好き心理カウンセラー
母が、私と父に共通の性質を見つけると、「あ～遺伝ティティ」とよく言っていたっけな。笑
けあトーク 心理カウンセリング（対面・オンライン・電話）所沢・東村山周辺｜けあトーク (caretalk.online)
やまなか たかえ
（依存症・摂食障害・神経症・他…克服して心理カウンセラーとして活動中）
