以下に参照する『ナーラカ・スッタ』(原注)の物語詩は、きわめて興味深い。この詩では、アシタという名前の老賢人が、喜んでいる天使たちを見て、なぜうれしいのかを尋ねる様子が書かれている。
「賢い子供、きわめて貴重な無比の宝石が
サーキヤの国のルンビニーで誕生した
人間世界の幸福と喜びのために」(原注)
原注: ファウスベル(Fausböll)教授の翻訳『Sacred Books of the East』vol. X. p. 124
そこで老賢人はそこへ行き、赤ん坊を見て、次のように予言する。
「この子供は、最高の見識にまで達するであろう。
彼は、最も純粋なものを見て、正義の車輪を回すであろう。
彼は民衆への慈悲に満ちている。
彼の教えは遠くまで広がるだろう」