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湘南の訪問看護ステーション「ケアーズ湘南善行」

FJグループ「ケアーズ訪問看護リハビリステーション湘南善行」における日々の活動をご報告差し上げるブログです。
神奈川県藤沢市本藤沢6丁目1-9 TEL/0466-90-0566 FAX/0466-90-0565

とは言ったものの・・・・旬なネタがないまま書き始めましたムムム

行き当たりばったりななかだです(*'∀`*)v



いろいろ考えましたが、今日はひとつ、なかだの思い出話にお付き合い下さい



なかだが新人の頃の話です
当時、なかだは大学系列病院の外科病棟に勤務していました。
糖尿病壊疽で足首から先端を切断する目的で、70代のおばーちゃんが入院してきました。
通常なら、入院~手術まであまり日があかないのですが、この方は別でした。

片足が不自由で通院も大変だろうから、術前検査から入院しましょう

と先生にしては珍しく素敵キラキラな計らいで、手術日から2週間くらい前に入院です。
この2週間ほどの間に

「マスキン浴を一日2回行う」

という指示が先生からありました。

入職して数か月。
これまでに同様の処置は何回もしていたので、準備は万全
おばーちゃんに処置の説明もバッチリ
そう。
当時のなかだには数少ない手慣れた処置だったのです(笑)


マスキンという薬剤をお湯に混ぜた足湯をするわけです。
たらいにお湯を張って~
マスキンを定量いれて~
混ぜ混ぜして~
ワゴンに乗せて~
いざおばーちゃんのベッドサイドへダッシュ

少しお湯につけてて欲しかったので、10分程で戻ることを伝え退室。

再び、おばーちゃんのベッドサイドに戻ります
そして今度は、ガーゼを使って足を洗って~
指の間もゴシゴシ~
踵もゴシゴシ~
タオルでよーく拭いて~
指の間もちゃ~んと拭いて~

拭いて~拭いて、拭いて・・・・・・

拭いていたタオルの中に、何かの感触が

恐る恐るみると、そこには黒い小さな物体
更によく見ると・・・・・おばーちゃんの足の小指がない

そう・・・・
なかだはおばーちゃんの小指をもぎ取ってしまったのですガクリ

おばーちゃんに何か声をかけねば・・・
と一生懸命考えて、かけた言葉は

「痛くないですか?」

ガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリガクリ

我ながらアホだ・・・・

逃げるように、片付けをして退室。
半べそで主任に報告。
焦りと恐怖からわけのわからない報告をしていた

「取れた指って冷凍庫入れとけば大丈夫ですか
「痛くない、とおっしゃってるんですが・・・消毒した方がいいですか
「止血は確認しました」

必死で思いつく限りの対応を主任に話してみるが・・・・

「指・・・取ったんでしょ。もう、私じゃ手に負えないから婦長に報告して。あと、先生にも自分で報告して。その後でいいから、看護部長の所にも行きなさいね」


え~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ

やっぱ、部長まで行くんですね・・・・


おばーちゃんの処置は任せて、あんたは報告

と言われたので、お言葉に甘えて?婦長に内線。
「報告することがあるんですが・・・・」

数分で婦長が病棟に来たので、事件を報告。

ここで涙が止まらなくなりました

辛かった看護学生をダブらず卒業して、国家試験も一発クリア。
毎日泣きながらレポート書いて、やっとなれた看護師。
もう免許はく奪されるよなぁ・・・・
指一本取っちゃったんだから、仕方ないよなぁ・・・・
逮捕されちゃうのかな・・・・
事故だけど、○○過失とかいう罪状つけられちゃうんだろうなぁ・・・
お父さんとお母さんに申し訳ないことしちゃったなぁ・・・

そんなことが、一瞬で頭をよぎりましたううっ...

泣きながら、婦長に報告をしていると、たまたま主治医の先生もナースステーションに。
先生は泣いてるなかだを見つけ
「どした?先輩たちにいじめられてるのか?(笑)」
と声をかけてくれました。

泣いて話せないなかだの代わりに婦長が、簡単に先生に報告しています。
周りには、先輩ナースも数名。聞き耳立てられてるのはわかっていました


先生に肩を叩かれました。
「院長に報告」とか言われるのを覚悟。
先生が言ったのは


「なんで、一本だけなの?どうせなら、全部取っちゃってよかったのに(笑)」



そうですよねぇ・・・なんで、一本だけ・・・・







はぁ???
先生、今なんと????

わけがわからず、先生を見上げると、ステーションの中に居た主任、婦長、先輩ナースたち、他の先生・・・・全員が一斉に大爆笑

1人の先輩ナースは涙流して笑ってました


「だってさ、おばーちゃんは、その足を切断する手術しに来たんでしょ?来週には、もっと無くなるんだよ?(笑)」

と先生。

先輩は

「何年かに一回この事故あるんだよねぇ・・・・必ず新人がやらかす(笑)あんた、一番おもしろかったよ(笑)壊疽傷つけて『痛くないですか?』って・・・・ぎゃははっははは」

更に笑い泣き


なんか・・・・みんな笑ってる・・・・
間違ったことしてなかったんだ、あたし・・・


いや、その思考回路が間違ってて結局は事故報告書なる書類を書いて提出。
おばーちゃん本人には、伝えませんでしたが、ご家族には電話連絡と謝罪の手紙を書きました。
(おばーちゃんに伝えないのは、ご家族からの提案でした)

その後、おばーちゃんは無事に手術を終えました。その時に、遠方に住んでるご家族に初めてお会いし、改めて謝罪の言葉を伝えました。

「すぐに正直に話してくれて、ありがとう。手術でなくなる部分だったし、自分たちも手術日まで来れなかったから、言わなくてもばれなかったのに(笑)これからもがんばってね、新人さん」

と(いうような事を)言われて、再び号泣
怒られて当然。訴えられても仕方なかったかもしれないのに、笑い飛ばしてくれたご家族には、本当に感謝です。


手術を終えたおばーちゃんは、本人の希望で装具を作ることになり、しばらくしてリハビリ専門病院へ転院となりました。








20年近くなって、やっと笑い話にできるなかだの思い出です