いろんな帰宅願望があります。
一口に帰宅願望と言っても、その人その人で訴え方、行動パターンがまちまちです。
ここに挙げた3例は、一例にすぎず、帰宅願望はこれがすべてではありません。
なので、臨機応変に対応していくしかないのですが、私が対応するとき、ある一つのルールがあります。
それは「あなたは帰れません」と言わない。「帰れる」と言って希望を持たせる。
「それだと嘘をついていて、余計ショックを与えるのではないか」と思う人もいると思いますが、噓も方便。
真実を伝えることが、正しいとは限らないのが、介護の世界。
よく介護の世界では、利用者さんの訴えを否定してはいけない、という考え方があります。
帰宅願望も同じで、「帰れません」と言っていけない。
ショックだし、怒りがわくし、ヒートアップする。
真実を伝えたことがかえって、対応が困難になるケースが多々あります。
それよりかはむしろ「帰れるんだよ」と言ってあげる。けど、事情があって今は帰れないと言ってあげるのが、
真っ向からの否定よりは、少しはいいと思います。
色んなパターンを経験し、研究してみてください。