停止して黒歴史を振り返ってまた生産工場 -2ページ目
何処かで知らない誰かが死んで悲しむだろうか
いつかの漫画の主人公はきっと悲しむだろう
自分もそのように悲しむと思っていた
自分は紛れもなく主人公なのだと
子供の丸い目で思っていた

涙一つ出ないどころかそれは残念ながら面白い小話でしかない
どうやら主人公の荷は重いようだ
そのくせ
何処かで死んでも知らない誰かが
自分の為に悲しんでくれるような気がするのは虫が良すぎるか

あくせくしながら自分を助けるので手一杯だ
紙っペラの優しい主人公はそんなにも遠く尊かった


失いたくないものがあれば
幸せなのだろうか
失ってしまったら
また探すのだろうか

消える事が怖いのだろうか
だが失いたくないものが常に足を引っ張っていた

それを失ってしまったら何が自分を繋ぎ留めるというのだ
その一瞬だけ放たれた
本物の自由か
それは酷く足場が脆い



気が付けばゴミ置き場に立つ
どこにやろうというのか

これも宝物にして
小さな箱に乱雑に入れて

汚くてたって 崩れてしまったって
もう見たくなくたって
捨ててはならない

一つづつで充分だろ
一つづつで充分なんだ



昨日も一昨日も木曜日 そして今日も

気づかない程に早く

気づいた時程重く苦しい事はない

此処は底ではない

底だとして這い上がる気力もない

希望が転がっていたとして

それを拾う意味を問うだけだった

自分を殺して

真っ当な道を歩むべきだと思うか

楽だ

とても楽で忌々しい

草花と

希望に満ち溢れた瞳への

ひと握りの憂鬱

空を見るのが好きと言うなら

君にはもう見せられない

星に酔い今宵もまた眠りにつけず

冴えた目の見つめる先は黒

藤は咲き乱れ緑紫 空の青と夕焼けの橙色

恵まれた季節に恵まれない心

ただすがっているだけ

枯れゆく草花を今年もまた見送るしかないのか

香りが気を奪う

一緒に

散りたい