停止して黒歴史を振り返ってまた生産工場 -16ページ目

いつものように逃げてかないか

まだ私は目が離せない

小さい君が怯えようとも

また私は追いかけるだろう

君が私を嫌うのなら

私は君を好きになろう

時間がない

君はまだ






人間はなんて言っているのだろうか
そんなことはどうでもいいのだ
人間なんてイイやつかワルイやつかで決まるでしょ
僕は飯が食べたいんだ 人間は餌と呼ぶけれど
僕のご飯だからもっと経緯をはらって言って欲しいものだ ご飯様とか

僕の散歩道は用水路である 汚いけど
今日は一段と寒い 僕の小便から煙が出るくらい やっぱり汚い
でも僕らは汚いものはあまり嫌わないペットだと思われている
まあそんなの犬によって違うだろうけど しらんしらん
だから僕らは決められたとおりそこらに小便を撒き散らすだけ
ついでに踏ん張るだけだ

歩道の横に「安全第一」の文字が並ぶ
ここにはほんの少し前 木が敷き詰められるようにはえていた
用水路だってもっと綺麗なとこだったんだ
今は流れない水もあった 大きな木が木陰をつくる余裕もあった
人間は安いもんだ 金で木を切る
テレビでボランティアとかほざきながら木を植えても
またどこかで木が消えるのだ ちょっとわからない でも僕には関係ない
ペットだし

また来たアイツ ミニチュアダックスフンドのビービーうるさいやつだ
僕は睨むだけだった そう 僕は利口お利口さんなのだ(別に怖いわけじゃないし
ついでにお尻でも嗅いでやればよかった クソったれが
僕はお前らみたいにペットショップから来たんじゃないんだ
他の犬から聞いた あそこはストレスがたまるから不良が多いらしい
たぶんこのダックソ(ス)野郎もペットショップから来たんだ
僕は違うんだ 山で拾われた だからもっと天皇陛下とかイエスキリストみたいに
すごい存在であってもいいと思わない?…うんまあいいや

僕は餌を食って死ぬだけだ 人間みたいなことはできないけど
幸せには違いないのだろう 人間は欲が多すぎる だからたぶんちょっとの幸せも
幸せと感じないのだろうか…僕には全然理解できない それでもいいんだ
僕がペットでも 誰も苦しまないだろ?首輪はちょっと痛いけどね
それに人間にもいい人がいる 僕は飼い主が大好きだ 超大好きだ
僕はこの人と会えてよかったと心から思う これは人間と同じだ
本当は人間も犬も大差ない 僕はそこでペットになっただけだ 
ペットはたぶん人間でいう友達というものなのだろう 
僕は気にしない このまま死んでしまっても 僕は気にしない 気にしない
でも今死んだとして唯一心残りがあるとすれば ビーフジャーキーもっと食べたかった




わめくんじゃないよ
急かすんじゃないよ

せっかくここまできたんだ
ゴールまであと何十年か

待ってる時間がおしいね
さあとっとと歩こう

もう次を考えてるのか
気が早い奴だな

●▼■?

そんなこと言っても言わなくても
どうせすぐ
食ってねてりゃくたばるさ



朝の湿気った空気と
その下で鈍い音の泥の山
靴の跡も飲み込んでしまいそうな
朝6時の不穏な光

髪の毛の間から少し見える
チラつく日の出と人の足
悲しそうなふりをすれば
この朝も輝いて見えるだろうか

曖昧な体温
泣きはらした目元を凍らすような
冷たい風が私を惑わす

ある夜更しのこと
よく言えば早起き
腫れぼったい目で布団に入る




皆様を心から尊敬しております
とても優しく 広い心をお持ちで
私のような冷たい方の方が珍しいようで
毎日私は早く消えてしまいたいと考えておりますよ?
これ以上皆さんの迷惑にならないよう
皆様を傷つけるのは私ですからね
時間がもうないようです
徒歩で行くにしても少し遠いかもしれません
そこまで送っていただけませんか?
話している間にももう時間が
歩きましょうか
ちょっと失礼
握手させてもらえませんか?
いままで迷惑かけて本当に申し訳ない
私がもっといい人であれば
また次もあったのでしょうね
そうこう言っているうちに着きましたね
ここでお別れは寂しいですが
私が起こしてしまったことだ
しかたがないのですね
ではさようなら
足元にはお気をつけてお帰りください