私の住む街札幌、それも少し中心から外れた東寄りの地区は比較的降雪量の少ない地域

なのです、 札幌市の気象台で大雪を予報していたとしても、自宅近隣はそれほど降らない

場合が多く、2022年も年始からそのような感じでした。  

ここ2,3日で大荒れの予報を耳にしてはいましたがそれほど酷くはならないだろうと

高を括っていましたが、今回は少し様子が違いました。  

低気圧の引き込む南風の為に3月上旬並みの気温と成り、加えてかなりの降雪がありました

30cm位は積もったでしょうか、それもいつものサラサラのパウダースノーでは無く、

ちょうど新潟、石川、福井方面に降るような重たい雪です。 

除雪機をフル稼働させて猫の額ほどの自宅敷地を除雪するのに1時間もかかる始末です。

改めて本州の豪雪地域に住む方のご苦労を実感したのでした。

 

さて、Podはいよいよ佳境です。

 

PODの塗装ですが、下地には実績のある写真の亜鉛塗料を使用しています、

こちらは以前の実験でも灯油には溶け出さないことが分かっています、

外装塗装用には昨年の8kで使用したのと同じアサヒペンクリエイティブカラーを選択

しました、こちらも昨年の実験では耐灯油性が実証されています。

 

今回の外装塗装に使用する色は少し悩みましたが写真の自衛隊さんカラーに落ち着きました

当初はオリジナルに近いハンマートーン塗装を目指していましたが、いつも芯を購入する

とあるサイトでPODには7Kタイプのミリタリーモデルがあることを知っていました、

今回塗装するに当たり、ハンマートーン塗装が未知数であったことに加えて、7Kの軍用

モデルも魅力的に感じられたこともありやや安易ではありますがディープオリーブを選択

しました。 (実際には8Kモデルの軍用タイプは存在しません)

 

 

実証実験の為改めてテストピースを作成します、

アルミフラットバーの端部を今回の塗料で塗装します、

 

念の為ジンクも同様に

 

そうしたらこのように灯油の入った容器に漬け込んで2,3日忘れます。

 

2,3日後のテストピースを取り出します。

 

容器の底には塗料が溶け出た様な溜りはありません、

 

次にテストピース表面を擦過試験します、 ウエスを指先に巻き付けてジンク塗装の

テストピースを擦ってみますが塗料が剥がれてくる様子はありません、 

 

同じく外装塗装予定のディープオリーブ、 こちらも擦過試験はOKでした。

タンク給油時等、どうしても灯油が垂れてしまうことがありますので耐油性は重要です。

 

本塗装を初めて行きます、

タンクは細目のパテで錆のアバタを補修した後に亜鉛塗装で下地を作っておきました。

こちらも実験済でこのジンク塗料とアサヒペンクリエイティブカラーは喧嘩しません。

塗装した時期は12中旬頃で外気温は日中一桁、夜間は氷点下です。

昨年の経験から塗装前に被塗装物を予め温める方法をとります、何事も経験ですね。

 

タンクはまず底面から塗ります、 はじめはうっすら透ける程度に・・・

 

3度塗りで塗膜を載せて艶が出るようにします。

 

同様に外筒枠も塗ります、  網状のフレームはスプレーが透過してしまうので入念に塗る

必要がありました。ハンドリングの関係で半分先に塗装します。

 

底面が乾燥したら上面を塗装します、  同様に3度に分けて少しづつミストを載せて行きます

 

厚塗りするとボッテリとした印象になってしまうので艶が出たら即切り上げます。

 

外筒下枠も同様に底面から塗ります、同じく底面が乾燥したら上面を塗ります。

 

外筒枠の半分が乾燥したら残りの半分も塗装します、

裏面や網状のフレームの影になる部分等を確認しながら塗るのでこのように手持ちで塗装

します、 何度か確認しても思わぬ影になる部分が塗装出来ていないことがあるので

細心の注意を払います。

 

と大方の塗装はこれで完了です。

 

 

ここで一工夫、以前に購入したPOD Juniorの替え芯の空き箱のPODエンブレムをコピー機で

引き延ばしてきました、 そうです、このエンブレムからステンシルを作成しました。

 

軍用モデルっぽく荒く多少のはみだしも容認するようなそんなステンシルをイメージしました

 

 

タンクにかざして昨年のPODの塗装に使ったアイボリーを軽く吹き付けると、上手く

PODのマークが雰囲気満点に印字されました。

もう少し薄くかすれる位でも良かったかもしれません。

 

もう一か所工夫します、 昨年のPOD8Kでは外筒の内側がシルバーの耐熱塗装仕上げで

あった為、ブルーフレームの青色が上面板まで反射して上ってきます、 それを再現したくて

外筒の内側を耐熱シルバーに塗装してみます。 

 

タンクキャップと燃料ゲージ枠を塗装し忘れていたので追加で塗装します、

オリジナルの塗装が残っているのでナイロンクロスで足付けして直接塗ります

 

こちらもごく薄く、下地が隠れたらOKです。 

 

次は問題の芯外筒の上の鍔の部分、割れたところを銅線で締結してハンダ付けしてあります

 しかし、先にも書きましたが高温になる部分なのでハンダ付けの意味がありません。

どうやって補修しようか?

 

とりあえずは銅線とハンダを除去しクリーニングしてみます、

銀ロウ付け等で接合出来れば融点が600度を超えるので保持できる可能性があります

しかしながら必要な設備等の準備に時間がかかりそうなので今回は保留、

その他の方法を模索します。

 

施行その①: 自動車のドライブシャフトブーツ締結用のバンドを使用してみます。

 

ギューッと絞ってこの位置までも締め上げられれば大丈夫なはず?

 

早速取り付けて目いっぱい締め上げてみますが、この位置までで限界です、

その①で使った締結バンドがそれほど強い力で締め付けることが出来ないのがわかります

 

試しに芯外筒にギャラリーを被せてみます、するとギャラリーの縁に引きずられて締結リング

の一方が下がってしまいます、 しっかり引き寄せられないのでその分外周長が長いのが

原因です。

 

施行その②: 同じく、今度は締結バンドを工具でカシメるタイプの少し強い物に交換、

ごく僅かですが先のタイプよりも締め付け出来ている様子です、それでも完全に密着するまで

引っ張ることはできません。

 

ギャラリーを嵌めてみると、今度は引き連れて一方が下がる現象は起きなくなりました、

とりあえずこれで行ってみることにします。

 

という訳で構成部品の補修と塗装が終わりました、 

ピカピカの部品を並べると気持ちがいいですね。

 

次回はいよいよ組み立て編です。