年も明け今年は幸いにも親族の集まりも再開され、一年を通してこの時期しか

顔を合わせない親類縁者にご挨拶をして、やっと長い長い2年が明けた様な気がします。

年末寒波の影響で札幌の街も例年よりも厳しい寒さに見舞われていますが

適宜にPODやPerfectionを駆使して暖かな室内を演出するのに余念の無いこの頃です。

 

さて、ストーブレストアの一番難しい所に差し掛かって居ます、

それは、ひたすら単純な作業が繰り返す磨きや錆取の作業に象徴されます、

ともすると単調で退屈な作業に見え勝ちですが、レストア作業の核に当たる部分、

一番おろそかに出来ない所なのです。 

 

前回下半分を花咲かGに漬けて置いた外筒フレーム部分、 4日程経過しています。

どうなっているでしょう?

 

オリジナルの塗装が綺麗に残って表面に付着した錆が溶けて居ます、

前回のPod8Kでも同様に見違える程綺麗になったのを思い出しました。

 

内部の錆汚れも高いレベルで処理出来て居ます、 花咲かG様様ですね。

 

ただし、何度か書いて居ますがPODの塗膜は非常に弱い、

写真の様に塗装の下にも隠れ錆が発生しているらしく、その部分に花咲かGが反応して

塗装をところどころ浮き上がらせています、小さな水膨れの様になっている所がそれです。

 

残り半分を漬け込んで処理します、もう2,3日掛かります。

 

日付変わって3日後、

まずは外筒フレーム下枠を取り出してみます、

花咲かGに差し戻してから1週間程経ったでしょうか、 錆はすっかり溶けて居ます、

奥まった所の錆も後型も無く綺麗になりました。

 

水が溜まってどうしようもなく錆て仕舞った部分でしたがきっちりと錆の根の奥まで処理

出来て居ます、 幸い穴の開く様な所はありませんでした。

 

少し塗装の残った所や、錆の根の奥に溜まった花咲かGの反応溶液の黒い部分を

取り除いて行きます、

 

使用するのは卓上グラインダーに鉄ブラシを付けた物、 以前にネットで安く購入した

中古工具です。  これが無くても真鍮ブラシで手磨きで対応できます。

 

この様に表面の黒ずみを取り除く事が出来ます。

 

隅も磨いて、さらにブラシの入りきらない所は手磨き対応します、

 

こちら、外筒フレーム部分、 上半分も綺麗になりました。 

 

同じくブラシで磨いて行きます。

密着の悪い塗装はこの作業で簡単に落とす事が出来ます。

 

軽くブラシを当てるだけで塗装の浮いた部分だけが剥がれて行きます、

一方しっかりと密着した部分はブラシでも取れないで残ります

 

塗装の残った所は適宜にナイロンクロス等で磨きとります、

少し錆が残って居るようです、 赤茶色の部分がそれです。

 

かなり良い線でしたが残った錆を溶かす為、もう一度花咲かGに差し戻しました。

 

一方、下枠は処理出来たので錆の発生を抑える為にジンク塗装で下塗りします。

 

この様に錆の根の取れた所にジンク塗装の亜鉛成分が直接入ってほぼ半永久的に錆を

抑えてくれるイメージです

 

裏側も塗装して完了、

 

少しづつですが、錆取と磨きを終えた部品が増えてきました、

 

禅の世界で座して瞑想を続けることでその先の世界が見えるのと似た感じなのではと

思う程、心を無にして作業は更に続きます。