2021年も残すところ僅かとなりました、 地方の片田舎ですので

近頃の流行り病などの影響は少ないものの、それでも何とか健康に家族全員過ごせたことを

うれしく思うこの頃です。 

厳冬期を迎え連日真冬日を記録するようになってからは、趣味の機械弄りはお預けです、

代わりにジャンクなPCを入手して修理してみたり、レストアの終わったストーブの燃焼具合を

調整してみたり、メインの作業を自室に切り替えています、そう、初老の体には寒さが

堪えるようになりました。 

 

さて、じっくりと花咲かGで錆を落としたタンク、どうなったでしょう。

 

前回こんな感じに漬け置きに差し戻してから1週間ほど経過しました、

年の瀬で仕事も家もあわただしくなりストーブ修理原則の”それは何事にも優先しない”

の項目に引っかかっていたのです、もう一つ”その為に時間を無理に作らない”の項目も

いい具合に効いています・・。 自然体で時間のある時に作業するのが丁度良いのです。

 

錆は完璧に綺麗になりました、タンクボディが鈍く輝いています。

この作業を行ったころのガレージの平均気温は一桁程度、

日中10℃を超えることもありましたが、平均して7~8℃程度で推移していました。

花咲かG溶液にはあまりよろしくない温度帯ですが時間をかけると通常通りの結果が

得られます。 大がかりな設備が無くても漬物用の樽があれば出来てしまう作業です。

 

ーーー錆は完璧に消えてベアメタル状態までもって行くことができています。

 

タンク内部の錆も綺麗になりました、 

個人的に良くないと思う仕事は、残った錆を転換剤でごまかして塗装を上乗せするやり方、

それなら穴が開いてもいいので徹底的に綺麗にしてから処理を進めたい派です。

 

一番酷かったところはタンク底の錆のあったところがアバタになりました、 錆はかなり

深かったようです。

一方、オリジナルの錆止めコーティングの残っているところの良好な部分はしっかりと塗装が

密着し、花咲かGには無反応です。

 

底から見た状態、塗装の下に出た錆も綺麗になりました深い錆のあったところは窪んでいます

 

光を透かして見ると、ス穴が何か所か確認できます、 初見の予想通りになりました。

この穴を塞いで居た錆の塊を残して誤魔化すか?綺麗に除去して補修するか?

これは意見の分かれるところでしょう。 

 

タンクの足を兼ねたフレーム部分、こちらは・・・

 

軽く板金して元通りに戻すことができました。

 

穴を塞いで行きます、  使用したのは配管用フラックスとヤニ無しハンダ線、

アラジン15の内煙筒の亀裂を塞ぐのにも使いました。

 

穴の箇所にあらかじめ印をつけてからフラックスを塗り、トーチでハンダを溶かし込んで直接

ピンホールを塞いで行きます。

 

光を当てて確認できる穴はこれで対応できます、 

 

こちら私の師匠キングパワーさんの編み出した灯油漏れの確認方法、

 

私が生まれる前からすでにストーブ修理をされていたと思われる偉人です。

(ネンレイノケイサンガアワナイ・・・ww)

24時間灯油漏れ試験後の様子、さて・・・・・・

 

ダメです。 漏れています。

 

じっくりと観察してどこから漏れているかを再確認します。 

段ボールのシミになったところの直上がほとんどの場合の漏れの箇所ですのでそこを確認

すると特定できます。

 

漏れた部分を覆うように少し広めに塞ぎます、

 

もう一か所、隅の部分のハンダを載せていなかったところにも滲みがあります、

 

綺麗に塞ぎました、 さてどうなるか・・・?

 

2度目灯油漏れ試験、24時間経過後の様子、 はたして。

 

綺麗に補修出来ました。

タンクはこれで良いでしょう、この後、塗装作業に移って行きます。

 

外筒フレーム底部、 錆も良い具合に溶けて居るようです、

次はこちらをやっつけて行きます。

 

平行して外筒フレームも錆処理を始めます、 スペースの問題で一気に進められなかった

のですが、経験からしてこの部分はそれほど時間はかかりません。

丸ごと漬けることのできる容器もありませんので半分づつ作用させます。

 

じわじわと作業を続けて行きます。  つづく