暮れも押し迫るこのごろ、寒波も襲来し本格的な冬の様相を呈してきました、

私の住む地域では生活道路が圧雪路になって白くコーティングされ、アスファルトの色が

見えなくなると冬本番のイメージが強くなります。 

先日はとうとう真冬日(一日を通して気温がプラスにならない日の事)を記録し

家のストーブ達はフル稼働です。 

 

さて、”花咲かG”が仕事をしている間に他の作業も進めてゆきます、

今回は地道な磨きの作業を中心に記事にしていますので単調な作業が苦手の方は

スルーしてください。 

 

作業は11月末から12月初め頃に行っていますのでまだ”花咲かG”がガレージで使えて

います。 現在の夜間氷点下7度程度では花咲かG溶液も凍結してしまうので

ガレージではすでに作業はできません。 説明書きにもありますが溶液の温度が高いと

より早く作用するようですがストーブ趣味はどうしても年末になるので低温で長時間の

作用させる方法になってしまいます。

 

 

ーーー1回目の漬け置きで真鍮部品は大方きれいになりました、 鉄部品に比べて作用は

ゆっくりですがそれでもこれ程綺麗になります。

 

いつものように休日の午後、家族の買い物のお供の後でガレージに降りてラジオを聞きながら

まったりと真鍮磨きをします。  手の中で金属磨きを付けたウエスで部品を回しながら研磨

して行くといつの間にか輝き出しています、 

 

30分ほど忘れて磨き続けるとまるで新品のような輝きを取り戻すのです。

 

内側の煤もツルリと磨くとこの通り

内煙板も簡単に綺麗になりました。

 

芯外筒もさほどの苦労はいりません、入隅になっているところは歯ブラシの先に研磨剤を

付けて磨いたりしています。

 

さて、こちらの芯外筒の縁の部分の部品ですが、割れている部分を銅線でつないで、

ハンダで補強してありました、 しかし御覧の通りこの部分は炎の直近でかなりの温度に

なるのでハンダは役に立っていません、燃焼の度に溶けて玉になっています、

今のところはうまい解決手段を思いついていません、それに、この部分に隙間ができることで

燃焼具合も変わるのではないかと推測しています。

 

外筒と上面板、このモデルは外筒も琺瑯引きです。

いずれも少しくすんだ感じになっています

 

こんな時登場するのは真鍮のブラシ、

真鍮素材は琺瑯の表面のガラス質には傷を付けずに浮いた錆やよごれを効果的に

落としてくれます、

 

このように錆のあるところを磨いてゆきます、

こんな感じになって錆は綺麗に落ちます、 写真の金色は琺瑯表面にブラシの真鍮が付いた

状態で、この後研磨剤の付いたウエスで軽く磨くと金色を除去できます。

 

アラジンでも同じような症状が出ますが、琺瑯製の外筒は長年の使用でひび割れた隙間から

内部の鉄が染み出るように錆が出ます、 

この症状にも真鍮ブラシ研磨は有効で写真のように錆のみを除去できます。

 

磨くこと小一時間でこんなに綺麗になりました。

 

上面板も同じく、少しくすんだ部分を研磨してゆきます、

おそらくは長年の汚れが薄く焼き付いているのでしょう。

 

磨くとグレーの地の色がくっきりと浮かびあがります、 一部焼けたところがあるようですが

これも味の一つですね。

 

全体をピカピカに磨くことができました。 

 

こちらは網状のフレームに取りつく外側ののぞき窓枠です、

梨地仕上げになってしまいましたが花咲かGが完璧に錆のあったところを処理してくれて

います。 軽く研磨しておきます。

 

こちらは外筒ののぞき窓のマイカを内側から押さえる部品、 錆は完全になくなりました。

 

燃料キャップは他の部品に比べて綺麗な状態でした、 

こちらは簡単に磨いただけで済みました

燃料計のガラスは長年の放置を物語っています、

 

こちらも簡単にツルリと磨くと綺麗になりました。

 

燃料計自体はさほど汚れていませんでしたが、ゲージの矢印の赤色が飛んでしまって

いるのでこの後筆差しで赤色を入れておきました。

 

芯昇降摘みにはUP Downの表記がないタイプです、 痕跡も無いので剥がれてしまった

とかそう言ったことではないようです。

 

と、言った具合で単調な作業でしたがストーブレストアの醍醐味の一つでもあると

自分では思っています、何より個々の部品が手を加えるとみるみるうちに綺麗になるのが

やめられません・・・。

 

まだまだ続きます。