今年も寒い季節がやって来ました。 

人間の活動が停滞しても容赦なく時間は流れて行きます。

今年こそは元通りになると良いと期待した一年でしたがそうもう行かず、仕事の方もなんだか

停滞気味に過ごしたりした方も多いのではないでしょうか。

 

ストーブ趣味の我々はいつもなら夏の終わり頃からそわそわし始めて新しい”素材”の物色に

掛かる所ですが、そんな余裕も無いままに冬が訪れてしまいました。

 

北海道ではもう本当に冬です、外は既に雪化粧ですし、早朝には気温は氷点下になります。

関西方面のストーブ友達は近隣の紅葉の話を持ち出したりするのですが北海道は

1カ月半程前に紅葉は終わっています、今は葉を落とした木々が寒さに枝を揺らすだけです、

気候の違いを如実に感じました。

 

11月中頃、今年の自室で使うストーブ達を簡易的に清掃して本格的な冬に備えました、

その様子です。

 

こちらは昨年レストアを終えたPOD8K,  期待のニューフェースです。

作業が進まず投入が遅れたので昨シーズンは実質2週間程しか使えませんでした、

それでもポテンシャルは高く、圧倒的なクリーン燃焼でほぼ最後の頃はこれだけで

過ごしています。 今シーズンはこちらがメインになって行きそうです。

使用前に簡易的に埃を払って行きますが殆ど汚れて居ません。

 

ギャラリー、その他の真鍮部品も輝きを保ったままです、

 

内煙板は何時もは必ず研磨剤で磨いてから再使用するのがほぼ定型の儀式となって居ます

が、これだけ綺麗ならその必用も無いでしょう、 ウエスで乾拭きするだけに留めました。

ガラス芯も汚れらしい汚れもついて居ません、非常に良好です。

 

外装も乾拭きしてみましたが殆ど初めの写真と違いが判らない状態で

そもそも綺麗だったので良しとします。

 

2台目はこちら、人類が増えすぎたストーブを宇宙に移民させるようになって既に半世紀・・・・

では無くて、手持ちが増えてしまった為に昨シーズンはお休みしていただいて倉庫に保管

して置いたPerfection730、今年はメインで活躍してもらいます。

入手した年はこれをメインにして過ごして居た程ですので、どれだけ気に入って居るかが

判りますね、

 

2020年春を最後に1年8カ月のブランクが有ります。

当然ながら保管前には灯油を抜いたり、やるべきことは全てやってありますので

再使用に関しても問題は無いでしょう。

 

積もった埃がブランクを物語ります、次回の保管はビニール袋をかける等の対策をしたい

ですね。

 

同様にボディにも埃。 それでもその下側の塗膜には輝きが残って居ます。

 

タンクを見るとスプレッダー上部はうっすらと錆が発生しています、

この部分は熱が掛かるので酸化を促進させてしまう為致し方ないのが実情、

毎年マメに錆取しましょう。

 

ボディ脇、外筒にも錆が浮いて居ます、

保管場所は湿気を嫌い自宅2階の倉庫でしたがそれでも少し錆がでました。

 

ブルーマジックで外筒の錆は気にならないレベルまで落とす事が出来ました。

余り磨きすぎると表面のガンブルー処理が剥がれてしまいます、程々にしておきました。

 

スプレッダーはグラインダーに鉄ブラシを付けた物で軽く擦ると綺麗になりました、

軟鉄製なので気にする必用はありません、簡単に磨く事が出来ます。

 

脇に付着した煤も綺麗に磨き取っておきました。

 

タンクの内部は保管前の処置が効いて完璧な状態を保っています。

カラカラの状態で芯の縮みも無いようです。

 

芯はトヨトミ63号芯(ガラス芯)を流用していますのでほぼメンテナンスフリーです。

もう少し煤が溜まったら一度空焚きしてみようかと考えて居ます。

芯の上げ下げはスムーズに出来ました。

 

上面板もブルーマジックで磨いて置きました、 

新品の輝きが蘇ります。

 

早速2台共自室に上げて使用して見ます。

Perfection730は他のストーブのイメージと少し違う感じです、

他のストーブには何となく女性系のイメージが有りますが、こちらは完全に質実剛健の

男性系のイメージなのです。 ”頼もしい””カッコイイ”であって、”綺麗””素敵”では

無いのがそういった印象を与えるのでしょう。

 

一方PODの方は綺麗で可憐なイメージ、ブルーフレームの青が上面板まで到達するのが

そのイメージを助長しているかもしれません、

 

燃焼中でも外筒枠を兼ねたガードの網は触る事が出来る程度にまでしか温度が上がらな

いのも安全面から見ても非常に有効です。

 

小さなお子さんとかペットの小動物の居る環境にはお勧めしませんが

たとえ気を付けて居ても人間はミスをする動物ですから、不意の事故で触れてしまった場合

等に有効です。そんな優しさも女性系のイメージの要因かもしれません。