ここの所2週間程悪天候とその後処理で忙しい毎日を過ごしていました。

雪国の冬は、あまりに夏が安楽な為かそれを帳消しにするようにいろいろなイベントが

発生します。 最高気温が30℃前後でそれも3日と続かない過ごしやすい夏の代償に

極寒に閉ざされる2カ月が待っているのです。 それでも住めば都と言います、

私には38℃の灼熱の一か月を過ごす体力はありません。

(常夏の国にはあこがれてはいるもののそんな矛盾も感じています)

 

先日は家の一室のFF式全自動ヒーターが不具合を起こしました、

そこは、有り余るストーブで空かさず暖房し、そのすきに壊れた部品を交換して

復旧し、事なきを得ました。 何分、11月末に温度設定をすると3月初旬までは触らない

全自動なので、常に内部部品は稼働を続けているわけですから、何年かに一度は

この様な不具合もあります。 今回代りに出動したのはNissenIS3でした。

ヒーターの電動ファンの音もせずに穏やかに金色に明るく燃える様子は家族にはかなり

評判でした。 またレトロストーブの株が上がりました。 

 

さて、懸案の塗装。 氷点下4度を上回らない真冬日が続く状況下では塗装は難しい

お話をしていましたが、 その後、気温が0℃近くまで上がる日も散見されるよう

になってきました、 苦悩の塗装の続きです。

 

厳冬期の札幌、外気温はそれでも当日は0℃前後まで上がっています、

ガレージ内をアラジンとSaffietteの2台で温める事2時間、  温度をプラスの5℃前後まで

上げる事に成功しています、 

 

前回あまりの低温に塗装を断念していた外筒フレームに当たるメッシュ部分を

ガレージのアラジンで温めながらなんとか塗装を継続しました。

今回は上面板を外してストーブの熱で被塗装物を40℃近くまで温めてから塗装してみました。

こうする事で塗装過程でも温度がある程度までしか下がらず、塗料も巧く乗ってくれます、

工夫次第で氷点下の塗装も克服して行きます。

 

今度は何とか納得できるレベルの塗装ができました。

折角5℃近くまで暖房したガレージも換気の為にシャッターを開けると瞬く間に氷点下まで

温度が下がるので、真下にストーブを置きその熱で乾燥を促します。

 

外筒の下側フレームも塗装します、 同様にアラジンで40℃近くまで温めます、

 

はじめに外側を塗装しました。 40℃程度まで温めて置くと塗料の載りが良いのと同時に

短時間で乾燥します、  形状的に裏返してもう一度塗装するのでとても良い方法です。

 

内側も同様に温度を上げてから塗装しました。

 

当日は他に用事もありここまでで良しとしました。 暫くガレージに吊るして乾燥を待ちます。

タンクの塗装はまた別の日に気温が上がる時までお預けです。

 

日付変わって、 塗装以外の部品の整備は全て終えています、

組み立てを待つばかりですがここはぐっと我慢するのでした。

 

出来る事から進めて行きます。  マイカを組み付けて行きます、

アラジン用のマイカのストックを使う事にしました、 サイズはPODの物より一回り大きめです

 

しばしばコメントをいただくteamjunkerさんのレストアしたPODの様子を見て

今回はマイカも新品にしてみる事にしたのです。

 

重ね合わせてPODのサイズに切り出しました、 錯覚で切り取った透明の新品の方が少し

小さく見えますがピッタリ同じサイズです。

 

外筒部分へ取り付けてゆきます、 取付ビスも磨いてあります

 

新品マイカは一点のくもりもありません、 気持ちが良い。

こちら苦労して塗装した外筒フレームに当たる部分にもマイカが入ります。

ここはオーバークオリティな感じもします、2重にマイカの窓をつける必要性があったかどうか

単純に網のままでもよかったのではないか・・・などと考えてしまいます。

 

ーーストーブの真上に吊るしたので1日で乾燥していました。

 

こちらのフレームに取りつくマイカは止め付けのネジ部分だけ避ける様に切り込みをいれて

見ました。

 

この様な感じにネジの部分だけを避ける様になっています

 

87年式なのでネジ類は全てプラスネジです、

綺麗に取付できました、 惜しむらくは除き窓フレームに残った錆の痕です、

まあ、これも味と理解しています。

 

上面板の取付ですがここで一つ思い当たる事があります、

ネットで拾った先人のレストアしたPODの画像にはこの上面板が網のフレームにネジ止め

されていました、この時までオリジナル同様にリベットで取り付けようと考えていましたが

将来の分解の事などを考慮してあのネットの画像の様にネジ止めしてみる事にします。

流石先人は考えています。 脱帽です。

 

巧く色の合うネジが見つかると良いです。 プラスネジなので苦労は無いはずです。

後日上面板をサンプルにホームセンター周りをしてみます。

 

じわじわとすこしづつですがやっとここまでたどり着きました。

そろそろ完成の全体像がイメージ出来るようになってきました。

 

次回はタンクの塗装編です。