久しぶりに雪の降った札幌、大雪のニュースは聞いていますがなんだか

実感のわかない日々だったのです、まとめて20cm程降ったでしょうか。

経験則で言いますと結局シーズン終わりまでには積雪量としては帳尻が合うように

降るのです、これからは遅れた分を取り返すように積るでしょう。

 

ますます酷くなるストーブ趣味ですが、寒い今時期だけは居場所があります。

先日は東北方面で停電のニュースがありました、寒いこの時期、電力供給が絶たれると

死活問題です、そう、私がストーブ趣味に嵌るきっかけを作ったのもそんな事でした。

その一番初めのアラジン38は今でも現役ですが、最近ではアラジン15がその地位を

奪う事が多くなっています、 燃焼具合の良い15型についつい手が行ってしまうのが本音です

 朝の忙しい時間帯を担うのはCalorifixL41, こちらの個体はガラス芯が入っているので

燃料切れで空焚きになったりしてもOKですから、比較的長時間放置出来るのが利点です。

と、それぞれのストーブの特徴に合わせて用途が割り当てられつつあるこの頃です。

 

遅々として進まないPOD8kのレストア、 今回はどこまで進んだでしょう。

 

花咲かGに残り半分の処理を任せた外筒フレーム部分、どんな具合でしょう?

溶液の色は既にに下半分の時に黒く反応しているので、溶液の具合からは推し量る事は

出来ません。

 

残りのフレーム部分も錆色はすっかり抜けています、とてもいい感じです。

 

残りの部分もブラシを掛けて塗装を落として行きます、

卓上グラインダーにワイヤーブラシを取り付けたものですがとても有効です、

劣化した塗装はどんどん落としてくれます。

 

ご覧の様にすっかり塗装を剥離することが出来ました。

金属の地肌が出て理想的な状態です。

 

前回お話した通りベアメタル状態の金属表面を守る為にジンクスプレーで処理します。

 

しかし、塗装にはあまりにも適さない環境です、 通常では1時間もせずに乾燥しますが

氷点下の環境ではかなりの時間が掛かってしまいます、 そこで・・

 

この様にストーブの真上に吊るして乾燥させます。

この後、ストーブを止めて1日程放置しました。

 

フレームを処理した溶液の残りには、芯外筒を漬け込んでおきます、

入り組んだ部分等が手磨きでは綺麗に仕上がっていなかったのです、

花咲かGは鉄と比べるとかなり時間が掛かりますが真鍮にも作用します。

ここはじっくり時間をかけて花咲かGに任せる事にします。

 

その他、細かなネジやバネ、覗き窓のフレーム等も花咲かGにお任せします。

 

翌日、進展具合を確認にガレージへ降りてみると・・・!!

ダメです。

氷点下11℃を記録した夜間の内に花咲かG溶液ごと凍結してしまいました、

これは仕切り直し、部屋へ持ち込んで解凍し、作用させます。

 

と言う事で出来る事を進めて行きます、

こちら芯昇降つまみ、歯ブラシに台所洗剤を付けて磨くと隙間の隅々まで綺麗になりました。

 

こんな摘みも劣化無く綺麗に光ってくれます。

 

PODの特徴的な部分の燃料ゲージの窓がマイカの件、

汚れを金属磨きペーストで擦って落として行きます、

殆どが埃や水垢の様なものですので簡単に綺麗になります。

 

ここまで透明になったら良いでしょう、

雲母の特徴としては薄膜状に剥がれるので、どうしても取り切れない汚れがある層は

一枚剥がしてみるのも手です。

 

ガラスを調達して交換しようかと考えましたががオリジナルを生かして再生できそうです。

 

さて、また日付変わって3日後、

花咲かGに任せた仕事はどうなったでしょうか?

 

錆の部位が小さいので溶液全体は黒く変色していません、

仲の部品自体は黒色に変化しているので期待が持てます。

 

とてもいい感じです、 ビス類は真っ黒に反応していますし

メッキの覗き窓フレームはメッキ部分は綺麗なままに錆の部分だけが溶けてなくなっています

 

オリジナルのビスにも拘って、一本づつ磨きます、

プライヤーでしっかりと挟み、磨きます。

 

ボール盤の先に真鍮ブラシを付けて磨きました、

部品を飛ばしてなくさないように注意します。

そうすると、このようにピカピカに輝いてくれます。

この後少しだけ花咲かGに浸しておきます、そうすることで再度、錆が発生するのを抑える

効果もあるのです。

ネジやナットは現代の規格と同じなので、新品と入れ替えても構いませんが

今回は出来るだけスウェーデン製で仕上げますww。

 

覗き窓フレームのメッキはメタルポリッシュで磨いておきます、

ご覧の様にしっかりと密着したメッキ層には花咲かGは殆ど作用しません、

メッキを傷めずに錆のみを駆逐できるのです。

これが、剥がれかかったメッキ等の場合は別で、メッキ層との間に浸食した腐食層と反応

するので、結果、劣化メッキは剥がれてきます(そういったメッキは剥がれた方が良い)

 

キラ~ンと輝いた覗き窓フレーム、 ここまで光れば満足です、

 

花咲かGに任せた芯外筒、 ゆっくりですが真鍮も綺麗に出来ます。

 

バスケットの底の部分がまだらになっていましたが綺麗に汚れを除去できました。

 

真鍮は乾燥した布で乾拭き程度でOKです。

 

外筒も塗装します、

耐熱シルバーのスプレー缶で塗装しました。

あらかじめスプレー缶は湯銭して温めておきます、

塗装する対象もストーブの熱や温かい室内等に保管するなどして温度を25度以上に

温めておきます、そうしてから塗装すると上手く塗る事が出来ます。

氷点下ではほぼ無理な作業ですね。

 

耐熱塗料は塗装後に焼き付けが必要ですが、この部位は使用すると焼き付けが期待できる

温度まで上昇することが見込まれるので事前に焼き付けはせずに置きます。

 

内側も巧く塗る事が出来ました。 この程度の塗装が限界です。

 

と云う事で、外装の塗装以外の作業はほぼ全て終了です。

のこるは外装の塗装ですが、もう少し待たないと現状の真冬日の続く状況では

難しいです。 

来週末には気温がプラスに転じる日が散見されるようです、 チャンスかもしれません?
 

 

外装塗装の為に実験をしてみます。

タンクはあまりにも錆が酷かったので近くで見ると錆で表面がアバタになっています、

これをピカピカ、ツルツルに仕上げるために今回はサーフェーサーで表面処理をしてみること

にしています。 

 

そのサーフェーサーですが、自家塗装で使ったホルツの物が残っていたので試しに使用して

みます、

 

次に、サフェの上から使用予定のクリームホワイト(㊟正しくはアイボリーでした)を塗って

様子を見ます。塗料の製造元が違うので溶剤の種類等が異なる為、

うまく塗れない場合が多いからです、

 

30分程経過しました、 案の定、とでもいいましょうか、

綺麗な結晶塗装になってしまいました。  

むらなく全体に綺麗に縮みが出ているのでこれはこれで良いかもしれませんが

今回はオリジナルの様なツルツルピカピカの仕上がりを目指しているのでこれではありません

ホルツのサフェはボツになりました・・・。

 

サーフェーサーを塗って耐水ペーパーで表面処理を・・・と妄想していましたが淡い夢でした。

同じ会社の製品を使うのが近道の様です、クリエイティブカラーはアサヒペンの製品ですので

同メーカーで探してみます。 時間だけはたっぷりありますから・・。

 

ここの所1週間程は夜間、日中を通して氷点下4℃を上回らない日々が続いて居ます、 

私のストーブ達は出張で廊下や玄関を温めて面目躍如な日々を過ごすのでした。

 

つづく