新年を迎えて厳冬期突入の北海道、厳しい寒さが続いています。

家の中の暖房温度が高い為、外出の時に選んだ外套が薄すぎて出戻りする事が

何度かありました。 靴も防寒の物に替えないと足先が冷たくなります。

暖冬の予報はどこへ行ってしまったのでしょう。

 

札幌は幸いな事に大雪にはなっていません、しかし叔父の住む地域は例年の

ほぼ2倍の積雪を記録しているのだとかで、毎日悲鳴のような電話が母当てに掛かって

来るそうです。 先日は一階の窓が屋根からの落雪で塞がったので日中も照明をつけて

暮らしている話をしていたそうで、高々50km程の距離でも大違いなのです。

 

一方関東方面の知り合いとの会話はほぼ全て最近の疫病が主役で寒さやストーブの話が

出る余地すらありません。 皆さんもどうぞお気をつけて。

 

 

花咲かGに仕事を任せた外筒フレーム部分、どうなったでしょう。

かれこれ1週間以上は漬けていますので期待は大きいです。

 

溶液はすっかり錆と反応して真っ黒に変色しています、いい感じですね。

 

引き上げると錆色をしていた塗装部分も錆が溶けて本来の色が出ています、

白色に近いクリーム系の色だった事が判ります、 もっとクラッシックなベージュ系かと思って

居ました。 後に塗装する時の色味の参考になります。

 

サンドブラスターで取り切れていなかった錆の部分はすっかり反応して黒色に変わっています

こうなればOKです、

 

ブラシで擦ると簡単に黒色の反応した部分が取れてすっかり綺麗な金属表面が出ます、

この状態でジンクスプレーを吹くともうしばらく錆の事は忘れられます。

 

内側も上手く処理できました、 サンドブラスターのガンとノズルが大柄なので内側に

上手くアルミナを吹き付ける事が出来ませんでしたがこれなら大丈夫。

 

網状のフレーム部分はブラシで擦ると旧塗装ははがれてくれました、

良く密着していない塗装部分等は花咲かGに漬けるとこのように剥離します、

次期塗装の為にもはがれる部分は剥がれた方が良いので、大変有効です。

 

残り上半分を同じく処理します、丸ごと入る容器は無いのでこうやって少しづつでも

処理してゆきます、 お話している通りこの時期は急いでも塗装が難しかったり

余り良い事はありません、ゆっくり進めます。

 

花咲かGが作業を進める間、出来る事をやっておきます。

ギャラリー、芯外筒、内炎板等、少しづつ磨きます、

自分的にはラジオを聴きながら現実逃避的な自分だけの時間を過ごす、こういった

磨きの作業は嫌いではありません、 

 

たっぷりと研磨剤をつけて手の中で磨きながら時間を過ごすこと15分程・・

 

いつの間にか部品はキラキラに輝いているのです、 

たとえばこれがストーブの部品では無くても、それだけで楽しいかもしれませんね。

{それは少し変}と思ったあなた、 物は試し、何か身の回りの物を磨いてみましょう。

 

ギャラリーもかなり曇り気味ですが同様に作業を進めると・・

 

こんなにピカピカです、 外周の部分はナシ地に仕上げてみました。

外筒のスチールと接触する部分なので銅を多く含む真鍮と接触すると電蝕でスチールが

どうしても錆びて赤い錆色が付着していました。真鍮の残りの成分の亜鉛は鉄に対しては

逆に反応しますが合金の場合はどうでしょう? いずれにしてもこのモデルの外筒は亜鉛

鋼鈑を丸めたものが外筒に使われていますので表面の亜鉛層が劣化すると内部のスチール

は錆に対しては脆弱です。 

8KのVikingモデル(日本輸入モデル)等は外筒が琺瑯仕上げですので錆には有利です

 

ギャラリー内側部分はもともと綺麗な状態でしたのでつるりと磨いただけでこんなに綺麗に

なりました。

 

燃料キャップはユニクロメッキに白い錆が浮いていました。

 

余り攻めるとメッキ層が無くなってしまうのでこの程度で止めおきます。

それでもキラリと輝きます。   

燃料計の枠部分も同様に磨きます。

 

芯外筒も同様に磨きました。

内側の手の入らない部分が少しくすんだ感じに残ってしまったので少し考えます。

 

3時間程ラジオの音楽とDJの雑談を訊きながら作業を進めた結果です。

流石にこの時期ストーブを焚いてもガレージは5,6℃程度までしか温度が上がって来ません

のでこれ以上は限界でした。

 

いつものストーブの他にもう一台Saffietteを投入して1月の作業は続きます。

 

小柄な反面芯径はアラジンと同じなので発生熱量は同等です、

燃焼具合も改善し綺麗なブルーフレームでガレージを温めるのでした。

 

最近火事のニュースを散見します、 願わくはそういった火事の原因は

レトロストーブでは無い事を望んでいます。 自己責任とは言いますが、やはり人間は

”ミスをする動物”です。 細心の注意を払って使用したいものです。

 

つづく