真冬日の続く北海道、火力の強いアラジン系のストーブは大活躍をしています。

日中でも氷点下6度までしか気温が上がらない日もありました、そうなるとやっと

本領発揮と言うか何と言うか、点火と消火を繰り返す回数が減ります。

一方、CalorifixL51やPODJunior等は着火した事を忘れて焚き続けられるのです。

 

常時燃焼状態になって来ると高気密住宅の我が家では換気が最大の課題です、

一酸化炭素濃度計を使って常に居住環境を測定しています。 

外気温が低い時はストーブの能力と室温のバランスが取れるのとは裏腹に

一酸化炭素濃度が上がってきます。 

 手持ちの警報機は25PPMまで上がると警報音が鳴る仕組みですが、

アラジン系だと2時間程度、CalorifixL41で3時間程度、Agipで1時間程度で警報が鳴ります。

ストーブそれぞれに燃焼効率やクリーン燃焼の性能差があるようです。

芯径も違いますので単純比較はできませんが近いうちにその辺りをレポートしてみたいと

思っています。

 

 最近気付いたのですが、我が家には観葉植物が部屋や廊下のあちらこちらにありますが、

意外な事に”観葉植物はレトロストーブが大好き”なのです。

それまでの全自動のFFヒーターを止めてアラジンを焚き始めると、間もなく花のつぼみが

ついたり、少し元気のなかった葉が勢い付いて来たりするのです、

おそらくは空気中の二酸化炭素濃度が上がっている事も大きな要因なのではないかと

思っています。 二酸化炭素濃度を測る機器は生憎持ち合わせていませんが、概ね

一酸化炭素の増加割合と同等の推移をしているのが想像できます。

植物の光合成には欠かせない2酸化炭素ですから、元気になるのもわかりますね。

更には換気をしないと暑くなりすぎてしまう程の暖房能力で春が来たのと勘違いしているの

かもしれません。 

植物の生長に気が回る程歳を取った自分にも気付くのでした。

 

苦悩のレストアPOD8Kの続きです。

 

余りにも酷い外装の錆、いつもの手作業では埒が明かないレベルです。

さあ、どうしたものでしょう。

 

大掛かりな工業機械や道具等を使うのは自分のレストアのスタンスには合っていない事を

以前に書きました、ですから、出来るならコツコツとサンダーや金属ブラシ、花咲かG等で

さび落としを進めたいところです、

 

と言いながらも、前回のアラジンのフレーム処理のついでに禁断の作業を進めて

居ました。

 

アラジンのフレームの錆取に登場したブラストマシーン、物はついでと

Podの部品も持ち込んで居たのです。 

機械を使わせていただけた知り合いには感謝しています。

 

錆のとても酷いタンクの上の芯外筒を抑える下枠部分、激しく錆びて居ます。

奥まった底の部分等手作業では錆落としは絶望的な難易度です。

 

簡単ではありませんが30分程の作業でこのように綺麗になります、

もう、こればかりはほかの方法では太刀打ちできないですね。 

ネットで拾う動画等ではブラスト処理で面白い様に汚れが落ちて行きますが

それほど劇的ではないのが実情です、根気良く続けなくては良好な結果は

得られません。 何事にも通じますね?

 

この様な部分もじっくりと作業すると・・・・

 

こんなに綺麗になります、 浮き気味の塗装もブラストを当てると綺麗に除去できます

アルミナの粒子が入る隙間があればその奥の細かな部分でも綺麗に出来るのが魅力です。

 

絶望的なタンク、これは流石に酷い、はたして・・

 

1時間程作業してこんなに綺麗になりました。 塗装のしっかりと密着している部分は

ブラストを当てても剥離しませんでした。 

 

外筒の外枠とガードを兼ねた部品は網状のフレームを処理するのは困難でした。

ブラストを当てても網の隙間にアルミナの粒子が抜けるので効果がほとんどありません

1時間程作業を続けてみましたがこれは別の方法を考えないといけません。

外筒の端部に発生していた錆は・・・

この様に綺麗に除去できました。

 

この様にポツリポツリと作業は進んでいますが

その後の大雪や年末の大掃除等、ストーブ趣味の大原則の

”その為に他の作業を犠牲にしない”に乗っ取って、しばらく停滞気味です。

 

次回は下塗り塗装や錆取りの難しかった外筒フレームについての考察を

して行きます。

 

つづく