VANILLA FICTION 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)/小学館
¥617
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佐藤VS鞠山、初の直接対決!! 鬼神会の包囲を辛くも脱した佐藤 忍。しかし彼の前に最大の敵・鞠山雪彦がついに…!!衝撃の度合いはさらに増し、物語は核心へ!!!


早い段階から佐藤と鞠山の直接対決が描かれる第四巻!
そしてこの直接対決には、200頁近い本書の4分の1程度が割かれています。それだけ読み応えたっぷりの内容になっているわけですが、絶対的不利の佐藤はそれでいて鞠山相手にこのゲーム唯一のルールをもってして立ち向かい、鞠山が向ける銃口に臆することなく挑みます(結構ビビってますが!)。そして、直接対決の後に待ち受けるのは佐藤の形成逆転をかけたある作戦。そしてこれをもってして、佐藤も鞠山も世間とどんどん隔絶されていく運命になるのでしょう。
どちらも死に物狂いで生きることに執着し、四面楚歌の状態で愛おしい未来を手に入れるために。しかしその状態の中でエリがとんでもない行動を起こし第五巻へと続きます。

第四巻はこれまで以上の緊迫感の中、作者が読者に「佐藤」「鞠山」どちらを選ぶのか迫る一巻でもあります。彼らが対峙して、それぞれが生きる意味を感情丸出しでぶつけ合い、鞠山のプライベートを愛嬌ある家族の物語にしていよいよ選択の時を迫られたオイラは佐藤だけが「善」の存在には思えなくなってきました。というかこの物語において絶対的な「悪」が消えつつあり、誰一人死んで欲しくないし、誤った道に進んでほしくもありません。佐藤も鞠山にも生きてほしい。
そしてこの双六ゲームの真実が見えるときに、このゲームを創出した人間こそおそらくは絶対悪なのだろうと信じます。